HTTP通信をラクに実装できる「axios」の基本
最近、HTTP通信にaxiosを使う機会があったので、基本的な使い方からエラー処理などまで、備忘録として基本的な部分をまとめておきます。
axios
まずaxiosは「アクシオス」と読み、もともとギリシャ語で「値する」という意味らしいです。
Promise
ベースのHTTPクライアントで、非同期なHTTP通信が簡単に実装できます。
また、Vue.jsでは非同期通信にaxiosを使うことがスタンダードになっています。
インストール方法
npmを使ってインストールする場合は下記。
$ npm install axios --save
yarnの場合は下記コマンド。
$ yarn add axios
CDNを利用する場合のタグを追加します。
<script src="https://unpkg.com/axios/dist/axios.min.js"><script>
基本の使い方
GET通信
GET通信をしたいときはaxios.get()
を使用します。
第1引数にURLを指定し、通信の結果によってそこから分岐します。
- .then():通信が成功したときの処理
- .catch():エラー時の処理
- .finally():通信が成功しても失敗しても行う処理
axios.get('URL')
.then(function (response) {
// 通信が成功したときの処理
console.log(response);
})
.catch(function (error) {
// エラー時の処理
console.log(error);
})
.finally(function () {
// 常に実行する処理
});
レスポンスは下記になります。
response.data
にデータが入っているので、そこさえ覚えておけばOKです。
レスポンス | 中身 |
---|---|
response.data | レスポンスデータ |
response.status | ステータスコード |
response.statusText | ステータステキスト |
response.header | レスポンスヘッダ |
response.config | コンフィグ |
POST通信
POST通信をしたいときはaxios.post()
を使用します。
第1引数にURLを指定し、第2引数に送信したいデータを指定します。
axios.post('/user', {
id: 1,
name: 'user_name'
})
.then(function (response) {
// 通信が成功したときの処理
console.log(response.data);
})
.catch(function (error) {
// エラー時の処理
console.log(error);
})
.finally(function () {
// 常に実行する処理
});
axios APIの使用
axios()
で様々なオプションを指定することで、カスタムヘッダーの送信やTokenの送信、ベーシック認証のかかったページへの通信も可能です。
GET通信の基本の形が下記になります。
axios({
method: 'get',
url: 'GETするURL',
})
POST通信の場合は下記になります。
axios({
method: 'post',
url: 'POSTするURL',
data: {
id: 1,
name: 'user_name'
}
});
カスタムヘッダーの送信
カスタムヘッダーの追加は「headers」で行えます。
axios({
method: 'post',
url: 'POSTするURL',
headers: {
// ここにカスタムヘッダーの内容を追加
},
})
ベーシック認証のかかったページへの通信
ベーシック認証のかかったページへの通信を行いたい場合は「auth」内の「username」と「password」にユーザー名とパスワードを入力するだけです。
axios({
method: 'get',
url: 'GETするURL',
auth: {
username : 'user',
password : 'pass'
},
})
fetchなどでベーシック認証をしようとすると、btoa
を使ってユーザー名とパスワードを「:」で区切った文字列を変換しないといけなかったりします。
それと比べると分かりやすくてラクですね。