HTTP/2が設定されているはずなのに、ブラウザ上でHTTP/1.1になってしまう場合はセキュリティソフトを確認
この記事の要約
- HTTP/2の設定をしているはずなのに、Chrome開発者ツールで確認するとHTTP/1.1になっている場合は、自分のPC環境だけの問題化も?
- セキュリティソフトの「Web Shield」をオフにするとHTTP/2になった
- チェックするときは注意が必要。もしくはHTTP/2 Testで確認する
当ブログはHTTP/2に対応しているのですが、ふとしたときに開発者ツールから確認してみるとHTTP/1.1になっていました。
サーバーを確認してもちゃんとHTTP/2になっているのになぜ?と思っていろいろ調べた結果、セキュリティソフトの影響でHTTP/1になっていました。
開発者ツールからHTTP/2に対応しているか確認する方法
Google Chromeの開発者ツールを開いて、[Network]タブへ移動してcommand + Rで再読込をします。
すると通信したファイル一覧が表示されるので、一覧のヘッダー上で右クリックして「Protocol」にチェックを入れます。
これで「Protocol」列が追加され、その部分が「http/2 + quic/46」と表示されていれば、HTTP/2で通信されています。
しかしここが「http/1.1」と表示される場合は、HTTP/1.1で通信されています。
今回の場合、当ブログを確認してみると「http/1.1」と表示されていました。
専用のチェックサービスでチェックする方法
開発者ツールを使う方法の他に、HTTP/2 Testというチェックサービスがあります。
このサイトにURLを入力をして「Test」を押すと、HTTP/2に対応しているかどうか確認できます。
今回の場合、当ブログを確認してみると「HTTP/2 protocol is supported.」と表示されたので、HTTP/2で通信されるはずです。
しかしChrome開発者ツールではHTTP/1.1と表示されるので、自分のPC環境の問題だと思い、使っているChrome拡張機能や設定を見直しました。
そして最終的にたどり着いたのが「セキュリティソフト」でした。
セキュリティソフトの設定見直し
最近はMacでもセキュリティソフトが必要と言われているので、自分の場合はとりあえず「AVG AntiVirus」を使っています。
これの「Web & Email」の「Web Shield」設定をオフにすると、HTTP/2で通信されるようになりました。
この「Web Shield」設定は怪しいファイルのダウンロードをブロックしてくれる機能みたいなのですが、HTTP/2の通信もブロックするようです。
オフにするのが怖い人は、HTTP/2のチェック時に忘れないようにして、一時的にオフにして確認するか、HTTP/2 Testでチェックする必要がありそうです。
ただ、HTTP/2の方が読み込みが早いので、できればオフにしてHTTP/2で通信されるようにしておきたいものです。