WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

iTerm2全般の設定ができる環境設定の「General」タブ

iTerm2全般の設定ができる環境設定の「General」タブ

iTerm2は環境設定の項目がかなり多いので、いくつかに分けて細かく見ていきます。
今回は環境設定の[General]タブについてです。

General

メニューバーの[iTerm2]→[Preferences…]から環境設定を開いて、[General]タブを開きます。
そこから更に8つのタブに分かれています。

  • Startup:起動時の設定
  • Closing:アプリ終了時の設定
  • Magic:iTerm2特有の特別な機能の設定
  • Services:ベータ機能などのサービス全般の設定
  • Selection:テキスト選択周りの設定
  • Window:ウインドウ周りの設定
  • Preferences:環境設定
  • tmux:tmux(Terminal Multiplexer)の設定

Startup

[Startup]はiTerm2を起動したときの設定ができます。

Startupタブ

項目内容備考
Window restoration policy

iTerm2起動時のウインドウ復元設定を下記3つから選択

  • 「Use System Window Restoration Setting」
    システムウインドウの復元設定を使用
  • 「Open Default Window Arrangement」
    デフォルトのウインドウを開く
  • Only Restore Hotkey Window
    ホットキーウインドウのみ復元する
 
Open profiles windowチェックを入れると、起動時にプロファイルウインドウが開く複数プロファイルを選択する必要がある人は便利

Closing

[Closing]はiTerm2を終了するときの設定ができます。

Closing

項目内容備考
Quit when all windows are closed

すべてのウインドウが閉じたらアプリを終了する

 
Confirm closing multiple sessions複数のセッションを閉じるときに確認メッセージを表示する 
Confirm “Quit iTerm2 (⌘Q)”command + QでiTerm2を終了するときに確認メッセージを表示する終了確認はKarabiner-Elementsで設定するのがオススメ
Even if there are no windowsウインドウが1つもなくても終了するときは確認メッセージを表示する↑上記設定がオンの場合のみ設定可能

「Confirm “Quit iTerm2″」はデフォルトではオンになっています。

ターミナルでは重要な処理をしていることが多いので、間違えて終了してしまうのを防ぐという意味ではあった方が安心ですが、個人的にはKarabiner-Elementsを使ってcommand + Qの2回押しで終了にする方法をオススメしています。

これなら間違えて終了する心配もありませんし、「Confirm “Quit iTerm2″」をオフにして確認メッセージは表示されないようにしておけばわざわざ「OK」ボタンを選択する手間もなくなります。

Magic

[Magic]は直訳すると魔法ですが、ここではiTerm2の特別な機能の設定ができます。

Magic

項目内容備考
Instant Replay uses ○MB per session

インスタントリプレイ機能(使用したコマンド履歴を遡る機能)に
使うMBを設定する

デフォルトは4MB

Save copy/paste and

command history to disk

コピーとペーストとコマンド履歴を保存する 
Enable Python APIPythonのAPIを有効にする 
GPU renderingGPUでのレンダリングを有効にする 

Services

[Services]はiTerm2のアップデートやベータ機能関連の設定ができます。

Services

項目内容備考
Add Bonjour hosts to Profiles

Bonjour hotsをプロフィールに追加する

 
Check for updates automaticallyアップデートを自動的に確認する自動で更新するわけでなく、iTerm2の起動時に
アップデートがある場合はダイアログが表示されるようになる
Update to Beta test releasesベータ版のテストリリースもアップデートに含める 

Selection

[Selection]はiTerm2の選択・コピー・ペースト関連の設定ができます。

Selection

項目内容備考
Copy to pasteboard on selection

ターミナル上のテキスト選択時に自動でクリップボードにコピーする

逆に勝手にコピーされて混乱するのでオフにする
Copied text includes trailing newlineコピーしたテキストには改行も含める 

Applications in terminal

may access clipboard

ターミナルがクリップボードにアクセスするのを許可 
Triple-click selects entire wrapped linesトリプルクリックで折り返しも含めた行全体を選択する 
Double-click performs smart selectionダブルクリックでスマート選択(単語レベルで選択)を実行する 

Automatically enter copy mode on

Shift+Arrow key with selection

shift + 矢印キーで自動的に選択モードにする 
Characters considered part of a Word

単語の一部として見なされる文字を入力する

デフォルト値は「/-+\~_.」

「Characters considered part of a Word」に記号を設定しておけば、例えば「project_directory」とアンダースコアで区切った文字を「project」と「directory」の2単語ではなく、アンダースコアも含めて「project_directory」で1単語として見なしてスマート選択で一括選択できるようになります。

Window

[Window]はiTerm2のウインドウ関連の設定ができます。

Window

項目内容備考
Smart window placement

スマートウインドウ配置機能を有効にする

他のターミナルウィンドウとの重なりが最も少ない場所に
新しいターミナルウィンドウを配置する機能

Adjust window when changing

font size

フォントサイズを変更するときにウインドウも調整する 
Zoom maximizes vertically onlyズームは垂直方向にのみ最大化する 
Native full screen windowsネイティブのフルスクリーンモードを使用するオフにすると、単に画面が最大化される
Separate window title per tabタブごとに個別のウインドウタイトルを表示する 

Preferences

[Preferences]はiTerm2の環境設定のバックアップ設定ができます。

Preferences

「Load preferences from a custom folder or URL」にチェックを入れるとオープンダイアログが開くので、設定ファイルのある場所を選択します。

tmux

[tmux]はiTerm2のペインを分割する機能の設定ができます。
「Terminal Multiplexer」を略して「tmux」で、端末多重化と呼ばれる機能です。

tmux

項目内容備考
When ataching, restore windows as:接続時のウインドウの復元方法 
Automaticaly bury the tmux client session
after connecting
接続後にtmuxクライアントセッションを自動的に埋める 
Use “tmux” profile rather than profile
of the connecting session
接続セッションのプロファイルではなく、
「tmux」プロファイルを使用する
 
Status bar shows tmux status bar
content not native components.
ステータスバーには、ネイティブコンポーネントではなく、
tmuxステータスバーの内容を表示する
 
Pause a pane if it would take
more than ○seconds to catch up.
取得に一定秒以上かかる場合はペインを一時停止するデフォルトは120秒
Warn before pausing一次停止前に警告を表示する 
Unpause automatically自動的に一時停止を解除する 

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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