iTerm2でキーボードを使った操作を設定できる環境設定の「Keys」タブ
iTerm2は環境設定の項目がかなり多く、今回はその中でもキーボードを使った操作に関する設定の「Keys」タブについてまとめておきます。
Keys
メニューバーの[iTerm2]→[Preferences…]から環境設定を開いて、[Keys]タブを開きます。
そこから更に4つのタブに分かれています。
- Key Bindings:アクション関連のショートカットキー設定
- Navigation Shortcuts:タブやペイン移動などのナビゲーション関連のショートカットキー設定
- Hotkey:ターミナル表示用のショートカットキー設定
- Remap Modifiers:修飾キーのリマップ設定
Key Bindings
[Key Bindings]ではアクション関連のショートカットキーを設定できます。
デフォルトでは下記のショートカットキーが設定されています。
項目 | 内容 | ショートカットキー |
---|---|---|
Cycle Tabs Forward | 直前に開いていたタブへ移動する | control + tab |
Cycle Tabs Backward | Cycle Tabs Forwardの逆順にタブ移動する | control + shift + tab |
Scroll One Line Up | 1行上にスクロールする | command + ↑ |
Scroll One Line Down | 1行下にスクロールする | command + ↓ |
Previous Tab | 左のタブへ移動する | command + ← |
Move Tab Left | 現在のタブを1つ左に移動する | shift + command + ← |
Next Tab | 右のタブへ移動する | command + → |
Move Tab Right | 現在のタブを1つ右に移動する | shift + command + → |
Scroll To Top | 一番上までスクロールする | command + Home |
Scroll To End | 一番下までスクロールする | command + End |
Scroll One Page Up | 1ページ分上にスクロールする | shift + Page Up |
Scroll One Page Up | 1ページ分上にスクロールする | command + Page Up |
Scroll One Page Down | 1ページ分下にスクロールする | shift + Page Down |
Scroll One Page Down | 1ページ分下にスクロールする | command + Page Down |
1番下の「+」アイコンでモーダルが開き、ショートカットキーとアクションを選択すれば追加も可能です。
Navigation Shortcuts
[Navigation Shortcuts]ではタブやペイン移動など、ナビゲーション関連のショートカットキー設定ができます。
項目 | 内容 | デフォルトショートカットキー |
---|---|---|
Shortcut to activate a window | 別ウインドウへの切り替え方法を選択する
| option + command + 数字 |
Shortcut to select a tab | 別タブへの切り替え方法を選択する
| command + 数字 |
Shortcut to choose a split pane | 別ペインへの切り替え方法を選択する
| No Shortcut |
Emulate U.S. Keyboard | 数字入力のために修飾キーが必要なキーボードレイアウトを 使っている場合に、USキーボードの数字キーに対応する場所で 反応するようにしてくれる | 「AZERTY配列」を使っている場合は数字入力に修飾キーが必要で、 修飾キー + 数字のショートカットキーが使えないので、そのための回避機能 |
Hotkey
[Hotkey]ではターミナル表示用のショートカットキー設定ができます。
「Create a Dedicated Hotkey Window…」をクリックすると、ウインドウが開いて、ターミナルを画面上にオーバーラップで表示させるホットキーウインドウの設定ができます。
ちなみに、ホットキーウインドウを追加すると、新たに「Hotkey Window」プロファイルが作成されます。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Hotkey | ホットキーウインドウを表示するショートカットキーを設定 | |
Double-tap key | 修飾キーの2回押しでも機能するようにする | 下記から修飾キーを選択する
|
Pin hot key window (stays open on loss of keyboard focus) | ホットキーで表示したウインドウを固定表示する (ウインドウにフォーカスしていないときも開いたままになる) | |
Automatically reopen on app reaction | アプリの再アクティブ時に自動的に再度開く | |
Animate showing and hiding | 表示・非表示にアニメーションを追加する | |
Floating window | フローティングウインドウ機能をオンにする (他のウインドウやアプリ、Dockと重なって表示される) | |
On Dock icon click | Dockアイコンをクリックしたときの動きを下記から選択する
|
「Show/hide all windows with a system-wide hotkey」では、すべてのウインドウの表示・非表示を切り替えるショートカットキーの設定ができます。
Remap Modifiers
[Remap Modifiers]では修飾キーのリマップ設定ができます。
項目 | 内容 |
---|---|
Remap control key to | controlキーのリマップ |
Remap left option key to | 左optionキーのリマップ |
Remap right option key to | 右optionキーのリマップ |
Remap left command key to | 左commandキーのリマップ |
Remap right command key to | 右commandキーのリマップ |
個人的には、キーリマップするのであればKarabiner-Elementsを使ってMac全体で共通してリマップする方がオススメです。
特定のアプリケーションのみ修飾キーが違うというのは混乱のもとですし、わざわざiTerm2だけ修飾キーを変えるメリットもありません。