Karabiner-Elementsを使ってキーボードを快適に使えるように設定する
前に軽く紹介しただけで、詳しく取り上げてはいなかったので、今回はKarabiner-Elementsというアプリについて紹介します。
Karabiner-Elementsはキーバインドのカスタマイズができるアプリ
Karabiner-Elementsはキーバインドのカスタマイズ(リマップ)ができるアプリです。
これを使うことによって「caps lockをcontrolに変更する」といったことが実現できます。
ちなみに、Karabiner-Elementsは名前が非常にややこしく、昔はKeyRemap4MacBookという名前でした。
その後、Karabinerに名前が変更されたのですが、macOS SierraからMacのキーボードドライバーの構成が変更されたため動作しなくなってしまいました。
そしてキーボードドライバーの構成変更に対応し、リニューアルされたのがKarabiner-Elementsになります。
Karabiner-Elementsの使い方
Karabiner-Elementsをインストールして、メニューアイコンから[Preferences…]をクリックすると環境設定画面が表示されます。
タブの切り替えて、それぞれ設定をしていきます。
- Simple Modifications:基本の設定
- Function Keys:Functionの設定
- Complex Modifications:複雑な設定
- Devices:使用するキーボードの選択
- Virtual Keyboard:JISやUSなどのキーボードの種類選択
- Profiles:設定の保存と切り替え
- Misc:その他の設定
- Log:ログ
Simple Modifications
1つのキーを別のキーに変更する設定ができます。
「Add item」を選択して、[From key]に元のキーを、[To key]に変更したいキーを選択すると設定完了です。
From key | To key |
---|---|
caps_lock | left_control |
right_option | fn |
ちなみに「Target Device:」を「For all devices」から別のキーボードに切り替えると、特定のキーボードのみ設定できます。
Function Keys
F1〜F12までのFunctionキーのシステムコントロール機能を変えられます。
正直ここは特に変えなくてもいいと思っているので、自分はデフォルトのままにしています。
Complex Modifications
Complex Modificationsではルールを追加する事で、少し複雑な設定ができます。
ルールを追加するには[Rules]タブの左下にある「Add rule」ボタンからウインドウを開き、「Import more rules from the Internet (open a web browser)」をクリックします。
デフォルトのブラウザが立ち上がって、Karabiner-Elementsのルール一覧ページが表示されるので、自分が気に入った設定を探して「Import」ボタンを押してインポートします。
あとはKarabiner-ElementsのAdd ruleから、追加したルールを選択して「Enable」ボタンを押せばルールの追加は完了です。
単純なリマップだけでなく、このような細かい設定ができるのもKarabiner-Elementsの特徴です。
Devices
現在PCに接続されているデバイス(キーボードやマウス)の確認・設定ができます。
下の「Disable the built-in Keyboard while one of the following selected devices is connected」と書かれた枠内のキーボードにチェックを入れておくと、そのキーボードに接続されている間は、内蔵キーボードをオフにできます。
Virtual Keyboard
「Country Code」と書かれた場所でキー配列の指定ができます。
もし、JIS配列のキーボードを使っているのにUS配列のような挙動をしていたり、逆にUS配列のキーボードを使っているのにJIS配列のような挙動をしているときは、Country Codeに下記の数字を入力してみてください。
- US配列:0
- JIS配列:45
Profiles
一般的にはあまり使うことはないと思いますが、複数の設定を保存しておくことができます。
自分の場合は、Mac内蔵キーボードがJIS配列、普段メインで使っている外付けキーボードがUS配列という特殊な状態なので、それぞれJIS用・US用の設定を保存しています。
「Add profile」ボタンからプロフィールを追加して、「Select」を押してしまえば、その後行った設定はそのプロフィールに反映されます。
自分の場合は、各プロフィールごとにVirtual KeyboardのCountry Codeを設定して、使い分けています。
MiscとLog
Miscにはその他の細かい設定、LogではKarabiner-Elementsのログが見れます。
特にこれといった設定はありませんが、メニューアイコンは表示できるようにしておくと、「Profiles」で設定したプロフィールの切り替えがメニューアイコンからできるので、自分の場合は表示するようにしています(Show icon in menu barにチェックを入れる)。
2019年6月1日追記
したたか企画さんよりコメントいただきました。
指定したデバイスに接続されている間内蔵キーボードをオフにできる機能,MacBookのキーボードのお掃除に便利です。デバイスにはマウスやペンタブレットも指定できます。#Karabiner-Elements https://t.co/rODN8yC9lH
— したたか企画 (@sttk3com) 2019年5月31日
KeyboardCleanToolなどキーボードを一時的にオフにする専用のアプリもありますが、確かにKarabiner-Elementsで十分ですね。