WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

Visual Studio CodeでIllustratorのスクリプトを書く時に便利な拡張機能「ExtendScript Debugger」

ExtendScript Debugger

昔はAdobe製品のスクリプトを書く時にExtendScript Toolkitというアプリケーションを使用して、書いたり最終的な書き出しを行っていたそうなのですが、すでに開発は終了し、その上最新のMacだと動かないらしく(そもそも自分の場合はエラーが出てインストールもできませんでした)、代わりにVisual Studio Codeの拡張機能を公式が出していました。

というわけで今回はその拡張機能についてまとめておきます。

ExtendScript Debugger

「ExtendScript」と検索すると、「ExtendScript Debugger」という拡張機能も出てきますが、こちらが公式で出しているデバッガーです。

ExtendScript Debugger

インストールすると、スクリプトの開発をする上で便利な機能を使えるようになります。

  • スクリプトのデバッグ
    • アプリケーションを選択してスクリプトを実行
    • 変数で取得している値を表示できる
  • コードを難読化した状態で書き出せる(バイナリとして書き出し)

スクリプトのデバッグを行う

下のメニューバーに「ターゲットアプリケーションを選択」というテキストが表示されるようになるので、それをクリックして、Adobeのアプリケーションを指定します。

ターゲットアプリケーションの選択

アプリケーションの選択をしたら、[デバッグ]→[デバッグの開始]を選択します。

ExtendScript Debugを選択

あとはデバッグが開始されます。ウインドウ上の方にデバッグコントローラが表示され、スクリプトの「停止」「ブレークポイント間の移動」ができます。

デバッグ前にあらかじめ行番号の左のスペースをクリックして、ブレークポイントの設定をしておくと、その位置でスクリプトが一時停止してくれます。

ExtendScript Debug画面

他にもサイドバーには「Global」と「Local」の変数の中身が見れたり、何かエラーがあれば「出力タブ」にエラー内容が表示されたりします。

バイナリとして書き出し

右クリックして「バイナリとして書き出し…」を選択すると、コードを難読化した状態(JSXBIN)で書き出す事ができます。
ただし、ファイル単体で開いていると失敗してしまうので、プロジェクトフォルダとしてJSXファイルを開いておく必要があります。

jsxの難読化

最後に

自分のメインのテキストエディタですし、ここまでデバッグができるのであればIllustratorのスクリプトを書く時はVisual Studio Code一択になりそうです。

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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