SVGを操作するためのCSSプロパティまとめ
SVGの操作をするとき、普段はあまり使わない(見慣れない)CSSプロパティを使うことになるので、操作しようとする度に忘れてしまいます。
今回は自分の備忘録も兼ねて、SVGを操作するためのCSSプロパティをまとめました。
塗りの指定
fill:塗りの色を指定
fillを使うとSVGの塗りを指定できます。
ただし、SVG自体にfillが指定されていると、CSSで上書きができなくなってしまうので、反映されない場合はSVGのコード内を見て確認するようにしましょう。
他にも、:hoverなどの疑似クラスや、CSSアニメーションで値を変えていくことも可能です。
See the Pen XWrRwaW by Masakazu Saito (@31mskz10) on CodePen.
また、「塗り」であるため、短形や円形だと指定できますが、ラインなどには指定しても反映されないので注意が必要です。
fill-opacity:塗りの透明度を指定
fill-opacityでは塗りの透明度を指定できます。
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通常のopacityだと指定した要素全体に加えて、子要素も全て透明になってしまいますが、fill-opacityでは塗りだけが変わります。
アウトラインの指定
stroke:アウトラインの色を指定
fillが塗りなのに対して、strokeはアウトラインの色を設定します。
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stroke-opacity:アウトラインの透明度を指定
fill-opacityと同様に、stroke-opacityでアウトラインの透明度指定も可能です。
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stroke-width:アウトラインの太さを指定
stroke-widthではアウトラインの太さを指定できます。
単位なしでも表示され、「px」「em」「%」などひと通りの単位は使えます。
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あまり太くしすぎると、viewBoxからはみ出して見切れてしまうので注意が必要です。
stroke-dasharray:アウトラインを破線にする
stroke-dasharrayを使うと、アウトラインを点線や破線にできます。
点線の長さと間隔の長さをコンマまたはスペースで区切ることで、設定できます。
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stroke-dashoffset:パスの最初の位置を指定
stroke-dashoffsetを使うと、アウトラインパスの最初の位置を指定できます。
破線の位置を調整するのにも使用したりしますが、CSSアニメーションでstroke-dashoffset: 0;
に向かってアニメーションするように指定すると、パスをその方向から動かすことができます。
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stroke-linecap:線の端の設定
stroke-linecapを使うと、線端の設定ができます。
設定できる値は下記の通りです。
値 | 形 |
---|---|
butt | 端が線の長さと等しくて平ら(デフォルト) |
round | 端が丸くなる |
square | 端が四角くなる(線の長さより長くなる) |
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