WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

AlfredのWorkflowで新規ファイルを作成する方法

Path Finderはデフォルトの機能であるのですが、Finderだと新規ファイルの作成ができません。

何かファイルを作成したい場合は、わざわざテキストエディタを開いて保存する必要があるのですが、それだとFinderとテキストエディタを行ったり来たりするので少し面倒です。

BetterTouchToolを使えば新規ファイルは作れるようになるのですが、今回は別のアプローチとして、AlfredのWorkflowで新規ファイルが作れるようにしてみます。

作りたいWorkflow

  • Finderで現在開いているフォルダ内に、新規ファイルを作成
  • キーワードは「nf」
  • 引数にファイル名を入力すれば、その名前の新規ファイルが作成される
    • 例:「nf sample.txt」と入力するとsample.txtが作成される

Workflowの作成

まずはAlfredの環境設定の[Workflows]のサイドバー下の「+」ボタンを押し、「Blank Workflow」をクリックして必要情報を入力します。

今回の場合は新規ファイルを作成するWorkflowなので、名前は「Add New File」としておきます。

Workflowの作成

キーワード部分の設定

黒い背景部分を右クリックして、[Inputs]→[Keyword]を選択します。

キーワードに関してはNew Fileの略で「nf」にしておきます。

入力キーワードの設定

あとはタイトルやサブタイトルなどの情報を入力して「Save」をクリックします。

変数の定義

Keywordの右横にあるポッチをクリックして、[Utilities]→[Arg and Vars]を選択します。

このWorkflow Objectを使うと、変数の定義ができます。
{query}だと前のWorkflow Objectからの引数しか取得できないため、少し複雑なWorkflowを作るときは引数を1回変数に入れて、あとで呼び出すといった使い方をします。

「Variables:」の右下の「+」アイコンを押して、変数名と値を入力すれば変数の定義は完了です。

今回はファイルの名前を変数として入れておきたいので、「Name」には「fileName」、値には先ほどのKeywordの引数を設定したいので、「Value」に「{query}」と入力します。

変数の設定

ちなみに使いたいときは、以降のWorkflow Objectで{var:変数名}と入力すると変数の中身が呼び出せるようになります。

Finderからのパス取得部分の設定

Arg and Varsの右横にあるポッチをクリックして、[Actions]→[Run NSAppleScript]を選択します。

自分はPath FinderとFinderを併用しているので、下記のコードをコピペします。

on alfred_script(q)
  tell application "System Events"
    set appName to name of the first process whose frontmost is true
  end tell
  if appName is "Finder" then
    tell application "Finder"
      set pathList to POSIX path of (folder of the front window as alias)
      return pathList
    end tell
  else
    tell application "Path Finder"
      set pathList to POSIX path of the target of the front finder window
      return pathList
    end tell
  end if
end alfred_script

Finderのパスを取得

詳細な内容は過去に記事にしているので、Finderのみでいい方などはこちらを参考にしてください。

ファイル作成部分の設定

Run NSAppleScriptの右横にあるポッチをクリックして、[Outputs]→[Write Text File]を選択します。

このWorkflow Objectを使うと、ファイルの作成ができるので、今回のWorkflowにはピッタリです。

「Filename:」に作成するファイルのパスを入力するのですが、先ほどのファイルのパスと最初に定義した変数を組み合わせて{query}/{var:fileName}と入力します。

これで{query}部分にはパスが入って、{var:fileName}にはファイル名が入るので、意図した場所に指定したファイル名のファイルができるはずです。

ファイルの新規作成の設定

ちなみに、その横にある「If exits:(既にファイルが存在している場合の処理)」は「Skip」にしておくのが1番安全だと思います。

下のテキストエリアに何か入力すると、その内容のファイルができあがるのですが、今回は空欄にしておきましょう。

これでWorkflowは完成なので、試してちゃんと動くか確認してみて下さい。

新規ファイル作成Workflowの確認

開いているフォルダ内に、ちゃんとファイルが作成できていたら成功です。

ファイル作成の確認

まとめ

とりあえずAlfred経由で新規ファイルを作るようにしたら、FinderでもPath Finderでも同じ操作でファイルが作れるので、アプリ間による差異がなくなりますね。

あと、Alfredの変数を初めて使ってみました。

今までずっと{query}で何とかしていたので、一歩進んだ感じがしますね。

著者について

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サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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