ウェブサイトにおける「コピーライト」の書き方
ウェブサイトのフッターに設置されるコピーライト、いわゆる「©」マークの正しい書き方についてまとめておきます。
なぜ必要なのか?
「©」は国際条約である万国著作権条約に加入している国で有効なマークで、「Copyright(著作権)」の頭文字を取ったものです。
このマークのあとに発行した年と著作権保持者を書くことで、著作権保持者を表せます。
ただし、日本の場合は著作物を作成した時点で著作権が発生します。
そのため「©」を必ず入れる必要はありませんし、入れなかったからといって権利が守られないなんてことはありません。
とは言いつつも「あえて入れない理由もないから、慣習として入れておく」となっているのが現状です。
実際にウェブサイトでは当たり前のように目にしますし、逆に入っていないとユーザーに不信感を与えてしまう可能性もあります。
コピーライトの正しい書き方
コピーライトで必要な情報は下記の3つです。
必要情報 | 目的 |
---|---|
「Copyright」または「©」 | 先頭でこの情報がコピーライトだと伝える |
公開年 | いつからこの著作権が発生しているのか伝える |
著作権保持者 | 著作権を保持する人物名や会社・サービス・団体名 |
そのため、最低限この3つの情報が揃っていれば問題ありません。
「© 2016 Webrandum」のように、かなり短くてもコピーライトとしてはOKです。
よく見かける情報
下記に関しては、最低限必要とされている情報以外によく見かけるものです。
情報 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
締めの年も入れる | 「2016 – 2021」のように、 公開年のあとに今年を入れる | |
「Copyright ©」の表記 | 「Copyright ©」のように両方入れる | コピーライトの意味が重複しているので、本来はどちらか片方でOK |
all rights reserved | 最後に「all rights reserved」を入れる | 「全著作権保有」と宣言する意思表示になるが、 万国著作権条約とは関係なし |
「Copyright ©」はどちらか片方でよかったり、「all rights reserved」は不要だったりしますが、付け加えてある程度の長さにした方が「それっぽさ」が出てくるのも確かだと思います。
「© 2016 Webrandum」よりも「Copyright © 2016 – 2021 Webrandum all rights reserved」の方がなんだかしっかりしている印象を受けます。
このあたりはサイトによって変える方がよさそうです。
いろんなサイトの表記
いろんな有名なウェブサイトの表記をまとめておきます。
調べてみると、最低限必要だと言った情報も省いていたり、公開年よりも現在の年を書く方が多かったり、表記もサイトによってかなりバラバラだと分かりました。
また、サービス系だとそもそもコピーライト表記が見当たらないものもチラホラありました。
サイト | コピーライト | 備考 |
---|---|---|
Yahoo! JAPAN | © Yahoo Japan | 公開年がないパターン |
© 2021 Twitter, Inc. | 公開年ではなく、今年の西暦が表示 | |
Facebook © 2021 | コピーライトが真ん中にくるパターン | |
© 2021 Instagram from Meta | 「サービス名 from 運営会社」 | |
© Pinterest 2021 | ||
TikTok | © 2021 TikTok | |
ChatWork | © Chatwork | 「Chatwork」部分がリンクになっていて、会社概要ページへリンク |
Slack | ©2021 Slack Technologies, LLC, a Salesforce company. All rights reserved. いずれの商標もそれぞれの所有者に帰属します。 |