変換候補に出ないようにしておいた方が便利な単語や、カタカナにした方が読みやすい単語一覧
ATOKには「単語の削除」、Google日本語入力には「抑制単語」という機能があります。
抑制単語に登録しておくと、変換候補に出てこなくなります。
「なんでわざわざ変換候補に出てこないようにするの?」というと、候補に出てこないと下記のメリットがあるからです。
- 漢字ではなくひらがなにした方が、文章がやわらかくなる表現は、とりあえず漢字に変換されないようにしておくと考えなくて済む
- ビジネスで使わない単語は、変換できないようにすれば変換ミスも防止できる
- 変換候補が減ると選択がラクになったり、変換ミスも減る
今回はそのような理由から、変換候補に出ないようにした方が便利な単語を一覧としてまとめておきます。
具体的な単語の例
よろしくおねがいいたします
たとえば、「よろしくお願いいたします」の「いたします」は漢字で「致します」とするのはよくないとされています。
気にしない人が大半でしょうし、いわゆる「謎マナー」に分類されるようなことだと思いますが、知っているなら「あえてわざわざ漢字に変換する必要ないよね」ということで「よろしくおねがいいたします」で「よろしくお願い致します」と変換されないように抑制単語に登録しています。
また「よろしく」の部分も「宜しく」だと堅苦しくなってしまうので、変換されないようにしておいた方が表現としてやわらかくなります。
うつ
少し毛色が変わりますが、病気の「うつ」の漢字は「鬱」と「欝」の2種類があります。
後者は旧字体なのですが変換候補にこの2つがあると、いっしゅん「あれ?どっち?」と迷います(どちらも画数が多くごちゃごちゃしていますし)。
このように、使わない余計な候補は抑制単語にしておくことで、選択で迷う必要がなくなります。
変換候補に出ないようにした方がいい単語一覧
「変換候補に出ないようにする」の単語を変換候補から削除し、「優先したい表記」は変換されるように単語登録したり何度か変換して学習させておくと、かなりラクになります。
変換候補に出ないようにする | 優先したい表記 | 備考 |
---|---|---|
お願い致します | お願いいたします | |
頂く | いただく | |
欝 | 鬱 | |
宜しく | よろしく | |
要らない | いらない | |
毎(ごと) | ごと | 漢字だとパッと見たとき読みにくい |
幾つか | いくつか | |
更に | さらに | |
度に | たびに | |
為に | ために | |
要らない | いらない | |
故に | ゆえに | |
僅か | わずか |
変換候補には出すけど、ひらがなの優先度を高めた方がいい単語一覧
下記は、変換候補から削除するほどではないけど、ひらがなの優先度を高めた方がいい単語一覧になります。
状況や文章の漢字量に合わせて判断します。
基本的にはひらがなのままにすることが多いので、ひらがなで単語登録をして優先度を高めておくのがオススメです。
優先度低 | 優先度高 | 備考 |
---|---|---|
物 | もの | 特定の事象を表さない場合はひらがな |
事 | こと | 特定の事象を表さない場合はひらがな |
時 | とき | 特定の事象を表さない場合はひらがな |
楽(らく) | ラク | カタカナにした方が読みやすいので、カタカナを優先させておく |
良い | よい | 文章の漢字量に合わせて調整 |
有る | ある | |
無い | ない | |
等 | など | |
何 | なに | 「何でも」「何か」なども同様 |
全く | まったく | |
様々 | さまざま | |
平仮名 | ひらがな |
カタカナで変換されるようにしておくとよい単語
変換前 | 変換後 | 備考 |
---|---|---|
おすすめ | オススメ | |
楽(らく) | ラク | 楽(たの)しいのイメージが強いので、カタカナにする |
片仮名 | カタカナ | ひらがなではなくカタカナにする |