WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

ATOKで変換候補に表示させたくない単語は「抑制単語」ではなくcontrol + Dで単語の削除をする

ATOKで変換候補に表示させたくない単語は「抑制単語」ではなくcontrol + Dで単語の削除をする

Google日本語入力では、品詞に「抑制単語」があり、選択することで登録した単語が変換候補に出なくなります。

この設定をしておくと「宜しくお願い致します」のように漢字だと堅苦しくなってしまう変換を「よろしくお願いいたします」しか変換されないようにできます。

また、「お願い致します」の「致します」に関しては堅苦しい云々ではなく適していないとのこと。

「いたします(=いたす)」のひらがな表記は「補助動詞」であり、「致します(=致す)」の漢字表記は通常の動詞となっています。
他の動詞と付属して使用する補助動詞の「いたす」はひらがな表記で書くという決まりがあります
「いたします」「致します」どっちが正しい?ビジネスでの使い分けと意味! | 英語部

謎マナーに分類されてしまうことなのかもしれませんが、知っているのにあえて漢字に変換する必要もありませんし、「抑制単語」に1回登録してしまえば意識する必要はなくなります。

このようにGoogle日本語入力では便利な「抑制単語」ですが、ATOKにも同じ名前の機能がありますが、役割が全く違うことに気づきました。

ATOKの「抑制単語」は登録した単語の一次停止

ATOKの「抑制単語」設定は、単語登録画面からはできず、辞書ユーティリティから単語を編集したときにだけ、「抑制単語として登録する」チェックボックスが表示されます。

「抑制単語に登録する」

このチェックを付けると、登録した単語がグレーになり、変換されなくなります。
しかし、Google日本語入力の抑制単語と明らかに異なるのが、変換として出そうと思えば出せてしまうことです。

候補として削除にはならず、あくまで登録した単語の一次停止のような形になります。

つまり、一度登録した単語を「削除」ではなく、後でまた使うかも知れないから項目としては残しつつ、ただし登録した単語のように変換候補上位には持ってこないような状況で使用する機能のようです。

そのため単語の管理を行う辞書ユーティリティにしか設定項目がなかったのです。

ATOKで変換候補に出したくない場合はcontrol + D

ATOKで変換候補に出したくない場合は、変換候補選択中にcontrol + Dを押します。

変換候補表示中

ダイアログが表示されるので、ここで「削除」を選択すると候補から消え、Google日本語入力の「抑制単語」と同じ働きをしてくれます。

変換候補の削除

ただし、spaceでの「通常変換」と、tabを押して表示される「推測変換」は別と認識されるらしく、片方で削除してももう片方では候補に入っている場合があります。

control + Dをしてもダイアログが表示されない

まず、変換候補選択中でないとダイアログは表示されません。
spaceの場合は設定によりますが、2,3回spaceを押して候補が一覧で表示されてから、変換候補を選択してcontrol + Dを押します。

それでも表示されない場合は、アクティブなアプリケーションを変えて試します。
自分の場合は、下記のアプリケーションだとcontrol + Dを押しても反応しませんでした。

  • Google Chrome(サイト内の入力項目もアドレスバーも反応しない)
  • Alfred(検索バー内)

著者について

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サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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