Alfred 4のmacOS標準アプリとの連携機能(電卓・辞書・連絡先・iTunes)に関してのまとめ
Alfredは、いくつかのmacOS標準アプリを操作する機能がついています。
- 計算機.app
- 辞書.app
- 連絡先.app
- iTunes
今回はこの4つの機能と設定に関してまとめておきます。
Calculator(計算機.app)
基本的な計算
Alfredを起動して数字と計算記号を入力すると、計算結果をクリップボードにコピーできます。
使える計算記号に関しては下の通りです。ちなみに計算入力後にイコール記号(=)を入力すると、Alfredに計算結果が入力されるので、そのまま続けて計算できるようになります。
記号 | 意味 | 備考 |
---|---|---|
+ | 足し算 | |
– | 引き算 | |
* | 掛け算 | |
/ | 割り算 | |
^ | 累乗 | |
% | 余り | 最初に「=」が必須 |
複雑な計算
あまり使う機会はないですが、Alfredではイコール記号のあとに単語を入力してカッコ内に数字を入力することで、さらに複雑な計算もできます。
使えるキーワードに関しては下の通りです。
キーワード | 意味 | 備考 |
---|---|---|
sin | 三角関数(正弦) | |
cos | 三角関数(余弦) | |
tan | 三角関数(正接) | |
log | 対数 | logarithmの略 |
log2 | 2の自然対数 | log xのx=2の場合の値 |
ln | 自然対数 | logarithmus naturalisの略 |
exp | 指数関数 | exponential functionの略 |
abs | 絶対値 | absoluteの略 |
sqrt | 平方根 | square rootの略 |
asin | 逆三角関数 | |
acos | 逆三角関数 | |
atan | 逆三角関数 | |
sinh | 双曲線関数 | |
cosh | 双曲線関数 | |
tanh | 双曲線関数 | |
asinh | 逆双曲線関数 | |
acosh | 逆双曲線関数 | |
atanh | 逆双曲線関数 | |
ceil | 天井関数 | ceiling functionの略 |
floor | 床関数 | floor functionの略 |
round | 小数点を四捨五入 | |
trunc | 小数点を切り捨て | |
rint | 小数点を四捨五入 | |
near | 近い整数に整形 | 1.5の場合は切り捨てて1になる |
dtor | 不明(destructor?) | 1 = 0.017453293… |
rtod | 不明 | 1 = 57.295779513… |
pi | 円周率 | 3.14159265…が入る |
Calculatorの設定
Alfredの環境設定→[Features]→[Calculator]で設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Standard | 電卓を有効にするかどうか | |
Advanced | 「=」を使った高度な計算を有効にするかどうか | |
Input | 「Ignore thousands groupingu separator」にチェックを入れると、 千単位区切りの「,」が入っていても計算ができるようになる セレクトボックスに関しては下記の通りです
| 過去に記事にしているので、 そちらも参考にしてください |
Output | 「Show thousands grouping separator」にチェックを入れると、 計算結果に先単位区切りの「,」が入るようになる セレクトボックスに関しては下記の通りです
|
Dictionary(辞書.app)
辞書.app内の検索
Alfredでは辞書.appを検索できます。
デフォルトのキーワードは「define」なのでその後に単語を入力すると、辞書.app内の検索結果を出してくれます。
検索結果に、最初の方の文章を出してくれるので地味に便利ですよね。
Dictionaryの設定
Alfredの環境設定→[Features]→[Dictionary]で設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Language | 言語の選択。 「Only show words with macOS Dictionary definition」にチェックを入れると、 辞書.appに定義されてある単語のみを表示するようになる | |
Define a word | 辞書.appで調べるときのキーワードの設定 | デフォルトは「define」 |
Spell a word | 単語を調べるときのキーワードの設定 「Paste word on action」にチェックを入れると、 検索結果を選択したときに自動で単語をペーストするようになる | デフォルトは「spell」 |
Contacts(連絡先.app)
連絡先.appでできること
連絡先.appを使ってAlfredでできることは下記の2つです。
- 連絡先.appに入っている情報を検索
- 検索した情報を連絡先.appで表示
- 検索した情報をクリップボードにコピー
- 検索した情報をAlfred上に詳しく表示
- 連絡先.appに入っている情報宛に新規メールを作成する
それぞれ設定が必要なので、まずは設定してそれから使うようにしましょう。
Contactsの設定
Alfredの環境設定→[Features]→[Dictionary]で設定ができます。
- Contacts:連絡先を検索する機能の設定
- Email:連絡先宛に新規メールを作成する設定
- Advanced:詳細設定
Contacts → Contacts
「Contacts」タブでは、連絡先の検索設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Open Contacts in Alfred | チェックを入れるとAlfred上で連絡先を開くようになり、 チェックを外すと連絡先.appで開くようになる | 連絡先.appで開くにはcommand + O |
Custom Actions | デフォルトでは連絡先カードの項目を選択してenterすると、 クリップボードに情報がコピーされるか、電子メールで送信されます。 そのアクションを、項目に応じてカスタマイズできます。 | 項目をコピーしたい場合はcommand + C |
Notes | 連絡先カードにメモ用のフィールドを表示する |
Contacts → Email
「Email」タブでは、連絡先の検索設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Email a contact | 指定の連絡先宛に新規メールを作成するときのキーワードを設定する。 「if multiple email addresses, open Contacts Viewer」にチェックを入れると、 複数メールアドレスがある場合はビュアーが開くようになります。 | |
Webmail | チェックを入れるとGmailで新規メールを作成するようになります。 | チェックを入れなかったらmacOS標準のメール.app |
Subject line | 件名の初期状態を設定する |
Contacts → Advanced
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Name | 「Show last name before first name」にチェックを入れると、 名前の前に姓を表示するようになる。 「Show title if available」にチェックを入れると、 タイトルがあれば表示するようになる。 | タイトルというのは「Mr」や「Mrs」を指します |
Job Title | 「Show job title if available」にチェックを入れると、 役職が表示されるようになる | |
Maps URL | マップを開くときのURLを設定する | デフォルトは「https://maps.apple.com/?q={query}」。 Google Mapsにしたい場合は「https://www.google.com/maps/search/{query}/」 |
Searching | Spotlightのメタデータを使用して連絡先を検索するのを許可するかどうか | |
URL Handler | 連絡先.app以外のアプリを開きたいときに、そのURLが開かれるURLハンドラを指定する |
iTunes
iTunesでできること
iTunesのミニプレイヤーを使うと、音楽の再生・停止・選択などの操作を、Alfred上で行えるようになります。
自分はiTunesで音楽を聴くことがないので全く使っていませんが、聴く人からすると結構便利な機能なのではないでしょうか?
ミニプレイヤーを表示するためにはcommand + control + enterを押すか、Alfredで「itunes」と入力して「Show the iTunes Mini Player」を選択すれば表示されます。
iTunesの設定
Alfredの環境設定→[Features]→[iTunes]で設定ができます。
- General:iTunesミニプレイヤーの基本設定
- Keywords:操作アクションのキーワード設定
- Advanced:詳細設定
iTunes → General
「General」タブでは、ミニプレイヤーの基本設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Mini Player | ミニプレイヤーを起動するショートカットキーとキーワードの設定 | デフォルトはcommand + control + enter デフォルトキーワードは「itunes」 |
Playback | チェックを入れると、ランダム機能を選択したときに5曲以上のアルバムを選択します | |
Behaviour | チェックを入れると、曲を選択したあとにミニプレイヤーを隠すようになる | |
Searching | チェックを入れると、ミニプレイヤーの検索結果にプレイリストを含めるようになる |
iTunes → Keywords
「Keywords」タブでは、ミニプレイヤーの操作をするキーワードの設定ができます。
項目名 | デフォルトキーワード | 内容 |
---|---|---|
Play / Pause | play / pause | 再生 / 停止 |
Next Track | next | 次のトラック |
Back Track | back | 前のトラック |
Previous Track | previous | 前回再生したトラック |
Random Album | random | ランダム再生 |
Max Volume | volmax | 音量を最大に設定 |
Half Volume | volmid | 音量を半分に設定 |
Mute iTunes | mute | ミュートにする |
ちなみに1番下の「Show these keywords in Alfred Default Results」にチェックを入れると、これらのキーワードを検索結果に表示するようになる。
iTunes → Advanced
「Advanced」タブでは、ミニプレイヤーの詳細設定ができます。
項目名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
Library XML | iTunes Music LibraryのXMLファイルを指定できる | 通常は自動的に検知されますが、 複数インスタンスがある場合は、指定できます。 |
Include unticked tracks in Mini Player indexing | チェックを入れると、ミニプレイヤーのインデックス作成に 未チェックのトラックを含めるようになります | |
Include Podcasts | チェックを入れると、Podcastも含めるようになります | |
Include Videos | チェックを入れると、ビデオも含めるようになる | |
Predictability | チェックを入れると、Alfred側でプレイリストを作成するようになります |
まとめ
意外と見逃しがちですが、細かい設定を見ていくと、macOS標準アプリもAlfredで結構操作できるのが分かりました。
自分の場合はiTunesは全く使いませんが、それ以外に関しては普通に使えそうです。