WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

画面共有しながら説明するときに画面上に図形が描ける「Presentify」

画面共有しながら説明するときに画面上に図形が描ける「Presentify」

画面共有しながら説明するとき、「ここを見てください」と伝える方法はいくつかあります。

  • 「ここ」ではなく具体的な名称を口頭で補足する
  • マウスカーソルでぐるぐる円を描いて伝える
  • Mousepóseなどを使ってハイライトする
  • OS標準の拡大機能で画面を大きくする

ただ、具体的な名称を細くしても相手にはうまく伝わらなかったり、「マウスカーソルでぐるぐる円を描く」はやってしまいがちですが、画面共有相手にはマウスカーソルがかなり小さく表示されてしまうため見にくくて親切ではありません。

今回はそんな画面共有やプレゼン時に使える「Presentify」についてまとめます。

Presentify

Presentify

Presentifyは画面共有やプレゼン時に使える機能が使えるアプリです。
下記2つの機能が使えます。

  1. Annotate機能:画面上に図形やテキストを描く
  2. Cursor Highlight機能:マウスカーソルをハイライトする

値段は$5.99の買い切りでMac App Storeから購入します。

Setappの利用

Presentifyは「Setapp」という有料アプリを好きなだけ使えるサブスクサービスに含まれています。

単体でしか使わない人であれば買い切りがいいかもしれませんが、すでにSetappを利用している人はPresentifyも利用できるのでぜひお試しください。

基本的な使い方

Annotate機能

メニューアイコンから[Annotate Screen(control + option + A)]を選択すると有効化されます。

すると画面上にパレット(正確には「Annotate Controls」と呼びます)が表示されるので、色やツールを選択して描画します。

Annotate機能

終了したい場合は再度メニューアイコンから[Annotate Screen(control + option + A)]を選択するか、escで終了します。

ホワイトボード

Annotate機能を有効化した状態でWを押すと、画面に背景色がついて描画する図形やテキストが見やすくなります。

ちょっと図解するときにわざわざホワイトボード系のサービスを使わずに画面上でそのまま行えるので便利です。
ただし、デフォルトの設定ではAnnotate機能をオフにすると描画した内容はすべて消えてしまうので注意が必要です。

ショートカットキーの活用

Annotate機能はショートカットキーを使えばかなり便利になります。
また、パレットには表示されない機能もあるので、そういった機能を使いたい場合はショートカットキーを使う必要があります。

選択ショートカットキー備考
1色目を選択1 
2色目を選択2 
3色目を選択3 
フリーハンドFFreehandの頭文字
矢印AArrow(矢印)の頭文字
四角形RRectangle(四角形)の頭文字
円形CCircle(円形)の頭文字
テキストTTextの頭文字
ハイライトH

Highlightの頭文字

透過しているフリーハンド

ホワイトボードW

Whiteboardの頭文字

画面上が背景色で覆われる

線幅を細くする[

 

線幅を太くする]

 

フォントサイズの変更ホイールの上下

テキスト選択中にホイールを上下で変更できる

クリアdelete

 

終了esc

 

Cursor Highlight機能

メニューアイコンから[Annotate Screen(control + option + H)]を選択すると有効化されます。

Cursor Highlight機能

マウスカーソル回りに円が表示されてハイライトし、クリック時に少し円が小さくなってクリックしたことが視覚的に分かりやすくなります。

環境設定

メニューアイコンから[Preferences]を選択すると環境設定ウインドウが表示されます。

General

[General]タブでは主にアプリ起動に関する設定ができます。

[General]

項目内容
Start app at loginMacログイン時にPresentifyが自動起動する
Show tooltip when app startsアプリ起動時にメニューアイコン下にツールチップを表示する
Highlight Cursor at app launchアプリ起動時にCursor Highlight機能を有効化する

右下の「Restore Defaults」をクリックすると初期設定を復元します。

Annotate

[Annotate]タブではAnnotate機能に関する設定ができます。

[Annotate]

項目内容備考
Favorite Colorsパレットに表示する3色を指定する 
Line Weight線の太さを「Thin」「Regular」「Bold」から選択する 
Whiteboard Colorホワイトボードの背景色を指定する

Annotate機能有効時にWを押すと、

ホワイトボードに切り替わる

Erase Annotations automatically

描画した図形を、時間経過で自動に削除する

時間は「Auto-Erase delay」で秒数を選択する

 

Save Annotations across sessions

描画した図形を保存するようにする

1度Annotateを無効にして再度有効にしても、

前回の描画が保持されるようになる

Cursor

[Cursor]タブではCursor Highlight機能に関する設定ができます。

[Cursor]

項目内容
Cursor Highlight Opacityハイライトの透明度を指定する
Highlight Colorハイライトの色を指定する
Highlight Sizeハイライトのサイズを「Small」「Large」から選択する
Highlight Border

ハイライト回りの線を下記から選択する

  • Solid:実線
  • Dashed:点線
  • None:線なし

Highlight with a full circle

instead of a ring

ハイライトの円形を「塗りあり」にする

Do not highlight when inactive

カーソルが非アクティブのときはハイライトしない

Keyboard

[Keyboard]タブではショートカットキーの設定ができます。

[Keyboard]

項目内容デフォルトショートカットキー
Toggle Annotate ScreenAnnotate機能の切り替えcontrol + option + A
Toggle Annotate Controlsパレット表示の切り替え 
Toggle Highlight CursorCursor Highlight機能の切り替えcontrol + option + H
First Favorite Color1色目を選択1
Second Favorite Color2色目を選択2
Third Favorite Color3色目を選択3
Clear Annotate描画した図形をクリアするdelete
Whiteboardホワイトボード機能の切り替えW
View all Annotate ShortcutsAnnotate機能で使えるショートカットキーの表示/(スラッシュ)

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

Twitterをフォロー Facebookでいいね