デフォルトのままじゃもったいない!Google日本語入力での品詞の設定方法と意味まとめ

Google日本語入力に限った話ではありませんが、単語登録画面には「品詞」という項目が設定されています。
正直なところ、わざわざ設定するのが面倒なので、すべてデフォルトの「名詞」のままにしてしまうがちですが、設定しておくと品詞ごとにソートができますし、品詞によっては単語変換時の挙動が少し変わったりします。
今回はその挙動の違いについてまとめておきます。
品詞の設定方法
Google日本語入力の単語登録ツールを表示すると、「品詞」項目があるので、そこから品詞を選択して登録します。

辞書ツールの場合は「品詞」カラムになっているので、ダブルクリックしてセレクトボックスから目的の品詞を選択します。

品詞の種類
品詞は全部で44種類あります。
単にカテゴリーとして、単語を分類するために用意されたものもありますが、中には選択することで単語変換時の挙動が変わるものもあります。

それぞれ品詞の意味をまとめてみました。
品詞名の頭にアスタリスク(*)が付いたものは、特殊な品詞でですので、後ほど細かく説明します。
| 品詞 | 意味 | 例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 名詞 | 物体・物質・人物・場所など具体的な対象を示す | 「いぬ」→「犬」 | デフォルト設定 |
| *短縮よみ | 短縮した読み方を登録したい場合に設定 | 「よろ」→「よろしくお願いします」 | 設定した読みを単体で入力したときだけ変換されるようになる |
| *サジェストのみ | サジェスト(変換予測)のみで表示したい場合に設定 | サジェスト以外で表示されなくなる | |
| 固有名詞 | 同種類の事物からそれ以外に存在しない単語 | 「うぇぶらんだむ」→「Webrandum」 | |
| 人名 | 人の名前 | ||
| 姓 | 人の姓 | ||
| 名 | 人の名 | ||
| 組織 | 組織名の登録 | ||
| 地名 | 地名の登録 | 「とうきょう」→「東京」 | |
| 名詞サ変 | 「する」に接続してサ行変格活用の動詞となりうる名詞 | 「えんじょいする」→「エンジョイする」 | |
| 名詞形動 | 後ろに「な」や「に」をつけると、形容動詞に変わる名詞 | 「じゆうな」→「自由な」 | 正確には「形動名詞」? |
| 数 | 数字への変換 | 「いち」→「1」 | |
| アルファベット | アルファベットへの変換 | 「えー」→「A」 | |
| 記号 | 記号への変換 | 「こまんど」→「⌘」 | |
| 顔文字 | 顔文字への変換 | 「かおもじ」→「(`・∀・´)」 | |
| 副詞 | 自立語で活用がなく、主語にならない語のうち、おもに用言を修飾する | 「けっして」→「決して」 | |
| 連体詞 | 体言のみを修飾する自立語 | 「あの」→「あの」 | |
| 接続詞 | 前の語句と後ろの語句の関係を示す | 「ぎゃくに」→「逆に」 | |
| 感動詞 | 感動、応答、呼び掛けを表す自立語 | 「うーん」→「うーん」 | |
| 接頭語 | 接辞のうち、語基よりも前に付くもの | 「しん」→「新」 | |
| 助数詞 | 数を表す語の後ろに付けてどのような事物の数量であるかを表す | 「まい」→「枚」 | |
| 接尾一般 | 名詞などに継続して、一般名節を作るもの(「〇〇会」の「会」) | 「かい」→「会」 | 正確には「一般接尾」 |
| 接尾人名 | 人名名詞に付いて一般名節を作るもの(「〇〇達」の「達」) | 「たち」→「達」 | |
| 接尾地名 | 単語のあとに付いて場所を表すもの(「〇〇周辺」の「周辺」) | 「しゅうへん」→「周辺」 | |
| 動詞ワ行五段 | ワ行五段活用になっている動詞 | 「わらう」→「笑う」 | |
| 動詞カ行五段 | カ行五段活用になっている動詞 | 「かく」→「書く」 | |
| 動詞サ行五段 | サ行五段活用になっている動詞 | 「さがす」→「探す」 | |
| 動詞タ行五段 | タ行五段活用になっている動詞 | 「かつ」→「勝つ」 | |
| 動詞ナ行五段 | ナ行五段活用になっている動詞 | 「しぬ」→「死ぬ」 | |
| 動詞マ行五段 | マ行五段活用になっている動詞 | 「よむ」→「読む」 | |
| 動詞ラ行五段 | ラ行五段活用になっている動詞 | 「きる」→「切る」 | |
| 動詞ガ行五段 | ガ行五段活用になっている動詞 | 「およぐ」→「泳ぐ」 | |
| 動詞バ行五段 | バ行五段活用になっている動詞 | 「あそぶ」→「遊ぶ」 | |
| 動詞ハ行四段 | ハ行四段活用になっている動詞 | 「そうろふ」→「候ふ」 | |
| 動詞一段 | 上一段活用になっている動詞 | 「みる」→「見る」 | |
| 動詞カ変 | カ行変格活用になっている動詞 | 「くる」→「来る」 | |
| 動詞サ変 | サ行変格活用になっている動詞 | 「たっする」→「達する」 | |
| 動詞ザ変 | ザ行変格活用になっている動詞 | 「ろんずる」→「論ずる」 | |
| 動詞ラ変 | ラ行変格活用になっている動詞 | 「あり」→「有り」 | |
| 形容詞 | 名詞を詳しく説明するもの | 「おいしい」→「美味しい」 | |
| 終助詞 | 文末につく助詞(「いま何時ですか?」の「か」) | ||
| 句読点 | 一般的には句点と読点のことだが、今回は「約物」全般を指す | 「まる」→「。」 | |
| 独立語 | 文中で独立しているもの | 「はい」→「はい」 | |
| *抑制単語 | 変換候補に表示したくないもの | 変換候補やサジェストに表示されなくなる |
特殊な品詞
他に品詞はどちらかというカテゴリ分け的な意味合いが強いのですが、下記の3つの品詞は単語登録ツールならではの特殊な品詞です。
設定しておくと、変換に大きく影響します。
短縮よみ
例えば、「よろ」で変換すると「よろしくお願いします」と変換されるように単語登録をしていたとします。
その状態で「よろしくおねがいします」と入力して変換をすると「よろしくお願いしますしくお願いします」と変換されてしまうことがあります。
「よろしくおねがいします」の最初の「よろ」が変換されてしまったわけですね。
このように、単語の短縮よみを登録してしまっているのが原因で、意図した変換ができない場合があります。
そこで、品詞を「短縮よみ」に設定しておくと、設定した読みを単体で入力したときだけ変換されるようになります。
サジェストのみ
変換候補には出したくないけど、サジェスト(予測変換)には表示させたいという単語は「サジェストのみ」を選択します。
抑制単語
品詞で「抑制単語」を選択しておくと、その単語は変換候補に出なくなります。
例えば「よろしくお願い致します」の「致します」は、平仮名表記の方が正しいとされています。
「いたします(=いたす)」のひらがな表記は「補助動詞」であり、「致します(=致す)」の漢字表記は通常の動詞となっています。
他の動詞と付属して使用する補助動詞の「いたす」はひらがな表記で書くという決まりがあります
「いたします」「致します」どっちが正しい?ビジネスでの使い分けと意味! | 英語部
「そんなのどっちでもいいじゃん!」と思ってしまいますが、あえて正しくない表記をする理由もないので、「よろしくお願い致します」は抑制単語として登録しています。
まとめ
正直デフォルトの「名詞」のままでも全然問題なく使えますが、ひと手間加えるだけで管理しやすくなったり、変換の操作が可能です。
より良い環境を手に入れるために、少し手間をかけてみてはいかがでしょうか?

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