iOS Safariの機能拡張アプリ「Svadilfari」を使って、ウェブ閲覧にジェスチャーを追加する
iOS15からiOS Safariに機能拡張(PCブラウザでは一般的に「拡張機能」と呼びますが、Safariでは機能拡張と呼びます)が追加されました。
「機能拡張」という名前ですが、PC版ブラウザのようにブラウザ自体にインストールするのではなく、あくまでSafariと連携できるアプリをインストールしての追加になります。
機能拡張自体に関しては、過去に記事にしているのでそちらをご覧ください。
今回はそんなiOS Safariの拡張機能の「Svadilfari(北欧神話に出てくる馬の名前)」についてまとめておきます。
Svadilfari
「Svadilfari」はiOS Safariに自由にジェスチャーを登録できる拡張機能です。
アプリを開くとデフォルトのジェスチャーがいくつか登録されていて、下記のようなことができます。
ジェスチャーを自由に登録できるのと、アクションもJavaScriptで自由に記述できるので、かなり可能性を感じます。
ジェスチャーの追加方法
ジェスチャーを追加したいときは、「ジェスチャー」の右上の「+」アイコンをタップします。
設定は「パターン(この動きをしたら)」「アクション(どうする)」の2つを選択するだけです。
パターンの選択
まずはジェスチャーのパターンを選択します。
「プリセットからパターンを選択する」と「パターンを描く」の2種類から選択します。
プリセットで用意されているのは下記8パターンです。
それ以外のジェスチャーパターンを設定したい場合は「パターンを描く」を選択します。
これで自分で実際に指を動かして登録できます。
指を動かしてパターンを描くと、「パターンの確認」画面に遷移するので、「このパターンを使う」をタップすれば設定完了です。
アクションの選択
パターンを選択したら、今度は発火する「アクション」を選択します。
アクションは下記が用意されていて、「JavaScriptの実行」を選択すれば、JavaScriptが分かる人であればかなりいろんなことができるようになります。
アクション名 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
新規タブ | 新規タブを開く | 開いたあとはSafariのホームが開く |
タブを閉じる | 現在のタブを閉じる | |
すべてのタブを閉じる | 全タブを閉じる | |
タブの複製 | 現在のページを新規タブで複製して開く | |
次のタブへ | 次のタブへ移動する | |
前のタブへ | 前のタブへ移動する | |
リロード | ページを再読込する | |
上までスクロール | ページの1番上までスクロールする | |
下までスクロール | ページの1番下までスクロールする | |
前のページに戻る | 前のページに戻る | 左下の「<」アイコンと同じ動き |
次のページに進む | 次のページに進む | 左下の「>」アイコンと同じ動き |
URLを開く | 指定したURLでページを開く | |
JavaScriptの実行 | JavaScriptを記述して、現在のページで実行する |
ジェスチャー感度の設定
ジェスチャーが誤検知してしまう場合は、設定画面に「ジェスチャー感度」項目があり、ここで感度設定が可能です。
ただ、いまのところ使っていて誤検知は全然ないので、デフォルトのままで問題なさそうです。