WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

BetterTouchToolでHTMLを使った表示を作成できる「Floating WebView」機能

BetterTouchToolでHTMLを使った表示を作成できる「Floating WebView」機能

BetterTouchToolにはFloating WebViewというHTMLをウインドウ表示させる機能があります。

用意したHTMLを表示させる以外にも、直接URLを指定してサイトを表示したりもできるので、工夫次第で様々な使い方ができそうです。

  • HTMLを用意して独自のUIを実装する
  • 1番手前に表示されるYouTubeやNetflix専用のウインドウを作成する
  • よく使うウェブサービスをウインドウ化する

今回はこの「Floating WebView」機能についての基本的なことをまとめておきます。

BetterTouchTool本体に関しては、過去に記事にしているのでぜひそちらをご覧ください。

Floating WebViewの使い方

アクションの追加時に「フローティングWeb ビュー / HTMLメニューを表示」を選択します。

「フローティングWeb ビュー / HTMLメニューを表示」

アクションを発火すると、ウインドウが開いてHTMLの内容が表示されます。

Floating WebViewの表示

HTML/Content

[HTML/Content]タブで表示するHTMLを指定できるのですが、URLやパスを指定する方法と、直接HTMLを記述する方法の2種類があります。

[HTML/Content]タブ

「フローティングWeb ビューに表示する Web URLまたはローカルHTMLファイルへのパス。」にURLやパスを指定するだけです。
ローカルファイルだけでなく、公開されているサイトのURLを貼り付けて表示もできます。

HTMLを直接指定したい場合は「URLまたはファイルパスの代わりにHTMLを直接提供することができます (両方が設定されている場合は推奨されます)。」の下にあるテキストエリアにHTMLを入力します。

ただ、テキストエリアは小さいですし、シンタックスハイライトもされないので、別のテキストエディタで入力してコピペになります。

構成

[構成]タブでは、表示するウインドウの細かい設定ができます。

[構成]タブ

項目内容備考
Titlebar Styleウインドウタイトルの表示を下記の中から選択する 
ウインドウの幅をpx指定する 
高さウインドウの高さをpx指定する 
サイズ変更可能ドラッグでサイズを変更できるようにしたい場合はチェックする 
マウスでモニターの中央に配置マウスでドラッグして移動できるようにしたい場合はチェックする 
位置を指定します。

ウインドウ位置を固定したい場合はチェックを入れて、
下記の中から起点を選択して、起点からのX軸とY軸の距離をpx指定する

  • メインモニタの左下隅を基準に

  • マウスの位置を基準にして

  • ウェブビューの中心とマウスでの画面の相対的な位置関係

  • ウェブビューの左上とマウスを使った画面

  • ウェブビューの右上とマウスでの画面

  • ウェブビューの左下とマウスでの画面

  • ウェブビューの右下とマウスでの画面

チェックを入れると「マウスでモニターの中央に配置」は
非活性になる
Update above position & size settings
after manually moving or resizing.

手動でウインドウ移動やサイズを変更すると、
上記で設定した内容を更新するようにしたい場合はチェックする

 
白い背景を使用(デフォルトは透明)

HTMLの背景に白色(#fff)を使用したい場合はチェックする

 
Ignore mouse events / click through

マウスイベントを無視したい場合はチェックする

 
外側をクリックすると閉じる

ウインドウ外をクリックするとウインドウを閉じるようにする

 
Show BTT Dock Icon while open

ウインドウを開いている間はDockにBetterTouchToolアイコンを表示する

 
Z-Index

ウインドウを常に手前に表示させるなどの設定を、
下記の中から選択する

  • 他のすべての窓の上に浮いている
  • デスクトップに固執する – 他のすべてのウィンドウの後ろに
  • ウィンドウレベルを手動で指定する(詳細)
 
When run multiple times

複数回実行した場合の処理を下記の中から選択する

  • Toggle between visible and hidden(表示・非表示を切り替える)
  • Keep visible & refresh content(表示したまま再読込する)
 

高度

[高度]タブではさらに細かい設定が可能です。

[高度]タブ

項目内容備考
バックグラウンドでコンテンツを
アクティブにしない
メモリ使用量を削減するために、
バックグラウンドではアクティブにしないようにする
メモリ使用量削減の代わりに
表示に時間がかかるようになる
カスタムユーザーエージェント独自のユーザーエージェントを付与する 
システムブラウザでプレフィックス付きの
URLを開く
リンクをデフォルトブラウザで開く場合に、
プレフィックス付きのURLを開く
 
システムブラウザでリンクを開いた後に閉じるブラウザでリンクを開いたあとに、
Floating WebViewのウインドウは閉じる
 
コンテンツをドラッグしてウィンドウを移動タイトルバー部分だけでなく、
コンテンツ部分もドラッグで移動できるようにする
 
CMDを押している間だけ
ウィンドウを移動させる
commandを押しながらコンテンツをドラッグで
ウインドウを移動できるようにする
「コンテンツをドラッグしてウィンドウを移動」に
チェックを入れている必要がある
スクリプティングのためのパスコード外部サイトを読み込むために使用するパスコードの設定 
ユーザースクリプトJavaScriptを使用したい場合に入力する 

ただHTMLを表示させるだけでなく様々な設定ができるので、どの設定だと使いやすくなるか試行錯誤していくと良さそうです。

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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