Chrome拡張機能の「1Password」と「1Password X」の違いはなに?どちらを使えばいいの?
定番のパスワード管理サービスの1Passwordですが、拡張機能を入れておけばショートカットキー → 指紋認証ですぐログイン情報を入力できて便利です。
しかし、1Passwordの拡張機能には、通常の拡張機能である「1Password」以外に「1Password X」というものもあります。
今回は、その2つがどう違うのか、どちらを使えばいいのかまとめておきます。
1Password Xと1Passwordの大きな違い
「1Password X」と「1Password」の大きな違いは、デスクトップアプリの1Passwordがインストールされている必要があるかどうかです。
また、それに伴ってDropbox同期のVault(保管庫)が利用できるかどうかも変わってきます。
機能 | 1Password X | 1Password |
---|---|---|
デスクトップアプリ | 不要 | 必要 |
Dropbox同期のVaultの利用 | 利用できない | 利用できる |
1Passwordを使っている人であれば、デスクトップアプリもインストールして使っている人が大半ですし、デスクトップアプリをインストールしないといけないことに不満を持っているユーザーも少ないと思います。
そんなわけで、「通常の1Passwordを使っておけばいいよね(1Password Xにする理由がない)」のが結論です。
見た目の違い
1Password Xは、見た目がMacっぽくなく、個人的な見た目の好みでも通常の1Passwordの方がいいなと思っています。
ちなみに、1Password Xはロックの解除に指紋認証が使えません。
また、アイコンは「1Password X」だと色付きでロック時はカギのアイコンが右下につきます(設定でモノクロにすることも可能)。
対する「1Password」はモノクロで、Chromeテーマによってはあまり目立たないのが注意です。
ロック画面を解除した先の画面は下記の通りです(文字情報などは画像加工で塗りつぶしています)。
1Password Xの方は、MacっぽくなくてWindowsっぽい印象を受けます。
- シャドウが小さい(macOSのウインドウのシャドウと違う)
- 角丸が小さい(macOSのウインドウの角丸と違う)
- ボタンがオリジナルのデザインのものになっている
1Password Xのフォーム入力時の機能
1Password Xをインストールすると、入力フォームフォーカス時に1Passwordのアイコンがフォーム右に付いて、ロック解除状態であれば下に関連するログイン情報が表示されます。
ただし、ロック状態の場合はなにも起こらず、アイコンをクリックしても「ツールバーのアイコンから1Passwordをアンロックしてください。」とメッセージが表示されるだけなのであまり意味のない機能になっています(セキュリティ的に仕方ありませんが)。
アプリも入れて、1Passwordを使う方が便利
1Password Xじゃないとできないことはあるのか見て回ってみましたが、先ほど紹介したフォーム入力時にアイコンが表示されるくらいです。
それも通常の1Passwordでショートカットキーを設定しておけば、すぐ表示して入力できます。
それ以外のことは、どちらもできることは同じでした。
あえてアプリを入れない人もいないと思うので、基本は通常の1Passwordをインストールして、アプリが不調の場合などでインストールがうまくできない場合は1Password Xを一時的にインストールしてしのぐようにしましょう。