WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

Macのダイアログを強化するDefault Folder Xの使い方

Default Folder X

ここ数年でいつの間にか必要不可欠になったアプリに「Default Folder X」があります。

これはMacの開く・保存ダイアログ(以下ダイアログ)機能を強化するユーティリティアプリで、ファイルを保存する時に、素早く目的のフォルダに移動できます。

Default Folder Xのインストール

Default Folder X

Default Folder Xは公式サイトからインストールができて、4000円ちょっとしますが30日間は無料で試せます。

4000円は高いと思うかもしれませんが、一度使い始めるとこれ無しの作業は考えられなくなります。

Default Folder Xでできること

細かいことを説明する前に、まずはDefault Folder Xで出来ることをざっくり紹介します。

  1. ダイアログ(保存したりファイルを開いたりする時の画面)を拡張し、目的のフォルダへすぐアクセスできるようにする
  2. ダイアログ上で、タグのやコメントの入力ができる
  3. ダイアログ表示時に、ショートカットキーで目的のフォルダへ移動出来るように設定できる
  4. ダイアログ表示時に、デスクトップやFinderを選択→クリックでそのフォルダへ移動できる
  5. 特定のアプリケーション・拡張子で保存する時は決まったフォルダを自動で開く
  6. メニューアイコンから目的のフォルダをFinderで開ける(あまり使わない)
  7. Finderのツールバーも追加され、目的のフォルダを開ける(あまり使わない)

メニューアイコンやFinderのツールバーも追加されますが、正直ダイアログに追加される機能しか使っていません。
Keyboard Maestroでもダイアログに何かマクロを割り当てるのは難しいので、かなり助かります。

それでは少し細かく見ていきましょう。

ダイアログの拡張

Default Folder Xをインストールしてダイアログを表示させると、ダイアログの周りに白い枠が表示されます。

拡張されたダイアログ

左サイドバー・右サイドバー(ツールバー)・下バーの3つが追加され、それぞれ下記の役割をもっています(左サイドバーと右サイドバーは設定で位置変更が可能)。

位置役割
左サイドバーよく使うフォルダをセットして、クリックで移動できる(あまり使ってない)
右サイドバー(ツールバー)ツールの一覧が表示されていて、ツールの使用ができる
下バータグやコメントを書ける

ツールバーはそれぞれ下の画像の役割になります。

Default Folder Xのツールバー

アイコン役割
ユーティリティフォルダの移動とは関係のないオプション系
コンピュータあらかじめ設定しておいたフォルダを一覧表示
最近使ったフォルダ最近使ったフォルダを一覧表示
最近使ったファイル最近使ったファイルを一覧表示
Finderウインドウ現在開いているFinderのフォルダを表示
+ 最近閉じたウインドウを表示

アイコンの下に表示されるテキストは「環境設定」→[開く & 保存]→「アピアランス」の「表示:」を「アイコンのみ」にすることで非表示にできます。

アピアランス

それ以外にも見た目に関する事はこの「アピアランス」から変更ができます。

ショートカットキーによるフォルダ移動

[環境設定]→[フォルダ]→[よく使う項目]にて、ダイアログ表示時にショートカットキーで目的のフォルダへ移動出来るように設定できます(ツールバーの「よく使う項目」にも表示されます)。

フォルダ設定

Keyboard Maestroで設定したフォルダ移動のショートカットキーと合わせておくとかなり使いやすくなります。

デフォルトのフォルダを設定

[環境設定]→[フォルダ]→[デフォルトのフォルダ]にて、特定のアプリケーション・拡張子で保存する時はに、どのフォルダを自動的に開くか設定できます。

自分はあまり使っていないのですが、「このアプリケーションを使う時は必ずここに保存する」と決まっている場合は設定しておくと便利そうです。

設定には左下の「+」ボタンからフォルダを追加して、アプリケーション・拡張子・タイミングを設定するだけです。

デフォルトのフォルダ設定

Finderクリック

ダイアログ表示時に、デスクトップやFinderを選択→クリックでそのフォルダへ移動できます(Finderクリックという名前らしいです)。

ダイアログを表示してFinderやデスクトップにカーソルを合わせると、ウインドウが少し暗くなります。その状態でクリックすると、そのフォルダへ移動してくれます。

フォルダを保存したり開きたい時は、Finderでそのフォルダを開いてる時が多いので、かなり重宝します。

Finderクリック

ただずっとこのFinderクリックがオンになっているとFinderが操作できなくなってしまうので、修飾キーを押した時だけオンになるようにしてます。

[環境設定]→[動作]→「次のキーを押下しているときだけ動作」でcommandキーにチェックを入れておけば、commandキーを押している間だけFinderクリックが使えるようになるので、オススメです。

Finderクリックをcommandキーを押している間だけオンにする

メニューアイコン

追加されるメニューアイコンから目的のフォルダを開けるようになります。

メニューアイコン

正直あまり使わないので、非表示にします。
[環境設定]→[一般]→「メニューバーにメニューを表示する」のチェックを外すと非表示にできます。

Finderツールバーの追加

Finderのツールバーには「メニューボタン」と「ドロアーボタン」の2種類が追加されます。

メニューボタンは、メニューバーに追加されるものと全く同じ役割です。
ドロアーボタンは、Finderの下に表示されるドロアーの表示・非表示を切り替える役割のボタンです。

ドロアーには好きなフォルダを設定できて、ダブルクリックでそのフォルダを開けるようになります(ダイアログの左サイドバーと同じ機能です)。

Finderツールバー

必要ない場合は[環境設定]→[一般]→「Finderのツールバーにメニューボタンを追加する」「Finderのツールバーにドロアーボタンを追加する」のチェックを外すことで非表示にできます。

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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