Keyboard Maestroのこれだけ覚えておけば良さそうなアクション紹介
macのあらゆる作業を自動化するKeyboard Maestro。今ではKeyboard Maestroの無いmacは考えられません。社内でもその便利さを布教していったのですが、なかなか最初はとっつきにくいみたいです(英語ですし…)。
そこで今回は、よく使うアクションとその使用例を紹介していきます。
Keyboard Maestroの詳しい説明やどんな事ができるのかについては過去の記事を御覧ください。
アクションをFavoritesに入れておく方法
よく使うアクションの紹介をする前に、まずはアクションをFavorites(お気に入り)に入れておく方法を覚えておきましょう。
Keyboard Maestroは基本的にどのタイミングでマクロを発動させるのかの「トリガー」と、実際の処理である「アクション」を組み合わせてマクロを作っていきます。要は「どのタイミングで(トリガー)」「何をするのか(アクション)」を設定していくというわけです。
そしてこのアクションの数が半端ではありません。
使い始めてすぐの人はこの大量のアクションの中から自分が目的とするアクションを探すだけでかなり疲れるのではないでしょうか(自分がそうでした)。
そこで、よく使うアクションや今回紹介するアクションに関しては「Favorites」というカテゴリの中に登録しておきましょう。こうする事でよく使うアクションをすぐに見つけることができるようになります。
登録の仕方は、登録したいアクションを「Favorites」フォルダにドラッグアンドドロップするだけです。
逆にFavoritesからマクロを削除したいという場合は削除したいマクロを選択してCommand + deleteで削除出来ます。
よく使うアクション紹介
それでは、Favoritesへの登録方法も分かったところで、よく使うアクションの紹介に入ります。
Select or Show a Menu Item(メニューの選択)
カテゴリーは「Interface Control」。All Actionsから「Select or Show a Menu Item」と検索をしても出てきます。
これはmac上部のメニューバーの中から指定したメニューを選択するというアクションになります。
このアクションを使う事によって「このメニューよく使うのに、ショートカットキーが割り当てられてない!」というものにショートカットキーを割り当てられます。もうこれだけでKeyboard Maestroを買う価値はあります。
使い方は、アクションの右の方にある「Menu」をクリックすると、現在起動中のアプリのメニューが参照できるので、選択したいメニューをクリックするだけです。
「Menu Title」と「Menu Item」に手入力でメニューの名前を入れていってもいいのですが、その場合はメニュー名を正確に入れないと動作してくれません。
Type a Keystroke(キーを押す)
このアクションは設定したキーを入力してくれます。修飾キーと合わせた入力も可能なので、「何かした後に保存(Command + S を入力)」や「特定のキーを順番に押す」などを作る時に使用します。
使い方は非常にシンプルで「Simulate keystroke:」ラベルの付いたインプットをクリックしてから、キーを押すだけです。
Click a Found Image(指定画像を探してクリックする)
このアクションを使用すると、予め設定した画像を画面上から探してクリックできます。
ショートカットキーも割り当てられない上に、メニューバーにも表示されないものに対して何かショートカットキーを割り当てたい場合に使用します。
設定は、下記の手順で行います。
- 真ん中にある四角い枠の中に、画像をペーストして画像の登録を行う
- その左隣にある「e」のバーを左右に動かして、画像を探す時の精度を調整する(左にいくほど鮮明に、右にいくほど曖昧になります)
- 必要に応じて「relative to the」で画像のどの位置をクリックするか選択(デフォルトだと画像の中央)
- 「Display」のチェックを入れると、画面上に画像と一致した部分が緑色になって表示されるようになります(デバッグ用)
少し癖があるので最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると結構便利なアクションです。
Activate a Specific Application(特定のアプリを起動する)
このアクションは、設定したアプリを起動(既に起動している場合はフロントに表示)できます。
「ショートカットキーで特定のアプリを起動する」「何か操作をした後に別のアプリケーションに切り替える」などを作る時に使用します。
使い方は「起動するアプリケーション」を選択するのと、「既に最前面に表示されている場合どうするか(デフォルトだとフロントから隠す)」の設定をするだけです。
Pause(一時停止)
Keyboard Maestroでは、アクションを機械的な速さで実行していくため、このPauseアクションを使って、何秒間かマクロの実行を遅らせたい時に使用します。
使い方は「時間(秒)」を設定します。アクションとアクションの間に挟む形での使用がほとんどになると思います。
似たマクロに「Pause Until」というのもあり、こちらは「特定のアプリが起動するまで一時停止」等の条件ベースで一時停止を行います。最初はPauseアクションだけでもいいかもしれませんが、「Pause Until」の方がマクロとして安定するので、慣れてきたらPause Untilを優先して使用するのがいいかなと思います。
とりあえず使って慣れていこう
とりあえず今回紹介した5つのアクションを活用するだけでも、結構色んなマクロが作れると思います。
まずは使って慣れていきましょう。
あと自分は「手順を追って作るKeyboard Maestroマクロ講座」という名前で、noteも書いています。マクロの考え方から実際にマクロを作る過程も書いているので是非参考にしてみてください。