WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

メニューバーアイコン管理の鉄板ツール「Bartender 4」で使用頻度の高いアプリだけメニューバーに表示させる

メニューバーアイコン管理の鉄板ツール「Bartender 4」で使用頻度の高いアプリだけメニューバーに表示させる

アプリを大量に入れていると、右上のメニューバーのアイコンがどんどん増えてしまいます。

その解決策として、過去にBartender 3を紹介しました。

その後macOS 11以降に対応したBartender 4がリリースされ、最近ようやく自分がmacOSのアップデートを行ったのでBartender 4を使えるようになりました。

というわけで今回はBartender 4についてまとめておきます。

Bartender 4

値段は$15 + local taxesなので2000円前後(執筆時点で1,966円)。
Bartender 3を持っている人はアップデート料金として$7.5 + local taxesになるので1000円前後(執筆時点で983円)で購入できます。

4週間のフリートライアルもできて、公式サイトの「Download Free Trial」から可能です。

Bartender 4を使うと下記のようなことができます。

  • あまり使わないアプリアイコンは普段隠しておいて、必要になったら表示させて使える
  • 管理画面からアプリアイコンの表示管理
    • アプリ毎の設定画面で非表示にして回る必要がなく、不要になったらBartenderから切り替えられる
  • 検索ボックスを表示させて、そこからアプリアイコンの検索・選択ができる
  • 特定の条件のときのみメニューアイコンを表示させられる

メニューバー周りの欲しい機能が揃っています。

基本の使い方

Bartenderを起動すると、Bartenderのアイコンがメニューバーに追加され、それをクリックすることでメニューの切り替えができます。

Bartenderの切り替え

どのアプリを普段表示させて、どのアプリを切り替えたときに表示させるかは環境設定の[Menu Bar Layout]タブで行います。

Menu Barのアイコン設定

  • Shown menu bar items:普段表示させるメニュー(「通常メニュー」と呼ぶことにします)
  • Hidden menu bar items:切り替えたときに表示させるメニュー(「切り替えメニュー」と呼ぶことにします)
  • Always Hidden menu bar items:常に非表示にするメニュー(「非表示メニュー」と呼ぶことにします)

メニューアイコンを3つのメニューバー内でドラッグアンドドロップで移動して管理します。

Bartender 3ではこの操作が直感的ではなく、アイコン1つ1つに対してどのメニューで表示するかセレクトボックスで選択していました。

環境設定

General

[General]タブではBartender 4の基本的な設定をします。

Bartenderの[General]

設定項目内容備考
Startup「Launch Bartender at login」にチェックを入れるとログイン時に
Bartenderが起動するようになる
 
Activation
  • Clicking on the menu bar will show/hide menu bar items
    • チェックを入れると、Bartenderの開閉アイコンだけでなく、
      メニューバー全体をクリックしてもメニューバーが切り替わるようにする
  • Moving the mouse into the menu bar will show hidden menu bar items
    • チェックを入れると、メニューバーにマウスをホバーさせるだけで、
      メニューバーが切り替わるようになる
 
Bartender Bar「Use Bartender Bar to show hidden items」にチェックを入れると、
メニューの切り替えではなく、メニューバーの下にポップアップでアイコンが表示されるようになる
Bartender 2の機能で、
3で廃止になったものが復活したようです
Autohide「Automatically hide menu bar items again after showing them」にチェックを入れると、
切り替えメニュー表示後に、別の場所をクリックすると自動でもとの通常メニューに戻るようになる
ショートカットキーで意図して切り替えるので、チェックは外す
Bartender menu bar iconBartenderのメニューアイコンを変更できる 
Bartender menu bar item
  • Visible
    • チェックを入れると、Bartenderのメニューアイコンが表示される
  • Show Hidden Item Divider
    • チェックを入れると、切り替えメニューの1番右に表示される印の「<」アイコンが表示される
 
Menu bar item spacing

下記の中からメニューアイコン間の幅を選択する

  • Default Spacing – macOS Big Sur default:Big Sur以降のデフォルト幅でかなり広い
  • Small Spacing – previous macOS spacing:Big Sur以前の幅になる
  • No Spacing – menu bar items very tight:アイコン間の幅がなくなる
「Small Spacing – previous macOS spacing」がオススメ
設定後はMacの再ログインが必要
With multiple screens

「Hide all menu bar items on inactive menu bars」にチェックを入れると、
複数モニタにしている場合にアクティブスクリーンだけBartenderアイコンが表示されるようになる

 
Bartender 3 style

「Hide items to the left of Bartenders menu item when showing hidden items」にチェックを入れると、
切り替えメニュー表示時、通常メニューのBartenderアイコン左のアイコンを非表示にする

 

ちなみに「Bartender menu bar icon」で設定できるアイコンは下記の9つで、「Choose Image…」で好きな画像も設定できます。

Bartenderアイコン

「Menu bar item spacing」は「Default Spacing」だとかなり余白があるので、「Small Spacing」にしておくのがオススメです。

アイコンのスペース設定

Menu Bar Layout

[Menu Bar Layout]タブは先ほどの「基本の使い方」で説明した通り、メニューアイコンのレイアウト管理を行います。

Bartenderの[Menu Bar Layout]

  • Shown menu bar items:普段表示させるメニュー(通常メニュー)
  • Hidden menu bar items:切り替えたときに表示させるメニュー(切り替えメニュー)
  • Always Hidden menu bar items:常に非表示にするメニュー(非表示メニュー)

この3つの枠内にアイコンをドラッグアンドドロップして管理します。

ちなみにアイコンの並び変えはわざわざこの[Menu Bar Layout]タブに来なくても、メニューバー上でcommandを押しながらドラッグで移動できます(これはBartender 4の機能ではなく、macOS標準の機能です)。

Spacerの設定

1番下の「Menu bar items palette」にはその他のアイテムがあり、現在「Add a Spacer」という緑のアイテムしかありません。

このアイテムをドラッグアンドドロップでメニューに配置すると、スペースを追加してアイコンの区切り的な使い方ができます。

さらにメニューアイコンに追加された空白をクリックすると細かい設定もできます。

空白の設定

Show For Updates

Bartender 4から特定の条件のときにメニューを表示したりする機能が追加されました。
その機能を管理するのが[Show For Updates]タブです。

Bartenderの[Show For Updates]

Hot Keys

[Hot Keys]タブではショートカットキーの設定ができます。
デフォルトではなにも設定されていないので、自分で必要に応じて設定しましょう。

Bartenderの[Hot Keys]

項目内容設定したショートカットキー
Show Hidden itemsメニューバーの切り替え
Bartenderアイコンをクリックしたときと同じ挙動になる
option + command + b
(Bartenderの頭文字)
Show full width of menu barメニューバー左に表示されるアプリのメニューが消えて、
アプリアイコンがメニューバーいっぱいに表示されるようになる
 
Show all menu bar items全メニューバーのアイテムが表示される 
Quick Search menu bar items検索ボックスが表示されて、そこからメニューを選択できるようになるshift + control + option + command + b
(修飾キー全押し + b
Keyboard navigateメニューアイコンの背景が青くなり、左右の矢印キーで移動、
enterで選択など、キーボードのみでアイコン選択ができるようになる
shift + option + command + b
(Show Hidden itemsにshiftを追加)

Advanced

[Advanced]ではさらに詳細な設定ができます。

Bartenderの[Advanced]タブ

設定項目内容備考
When on battery powerチェックを入れると、バッテリー電源を使用しているときには、
メニュー項目のアップデート間隔が少なくなる
 
To show all menu bar items切り替えメニュー表示時に、左側のアプリケーションメニューの項目が消えて、
すべてのメニューアイコンが表示されやすくなる
 
Notificationsチェックを入れると、メニュー項目移動時に通知される 
Dragging menu bar itemsチェックを入れると、全ての項目を隠しメニューに移動できるようにするチェックを入れたときは、メニューバーをcommand + ドラッグで
アイコン移動させるときに「Item Divider」に「Hidden」の文字が表示される
(文字が表示されることによる動きの変化は特になさそう)
Updatesアップデートの確認や、自動でアップデートを確認するかどうか
アップデートにテスト版を含めるかどうか
 

License

[License]タブではライセンス情報の確認・設定ができます。

Bartender 4を購入したあとは、このタブで「License Name」と「License Key」の2を入力して有効化します。

About

[About]タブでは現在のBartenderのバージョン情報やリンク、無料トライアルを使用している人は残りの日数の確認ができます。

Bartender 3のインストール方法

Bartender 4のサポートページへいくと、過去のBartenderがダウンロードできます。

Bartender 3でサポートしているのはmacOS 10.12からmacOS 10.15の間なので、まだCatalina以前の人はBartender 3を使う必要があります。
逆にBig Sur以降の人はBartender 4でないとサポートしていません。

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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