Homebrew Caskを使ってアプリケーションをコマンド一発でインストールできるようにする
Macのパッケージ管理システムのHomebrewだけだとコマンドライン上のツールしかインストールできませんが、Homebrew CaskというHomebrewの拡張機能を追加すると、GUIのアプリケーションもコマンドラインからインストールできるようになります。
今回はそんなHomebrewの拡張機能であるHomebrew Caskについてです。
Homebrew Caskのインストール
Homebrew CaskはHomebrewの拡張なので、Homebrewがインストールされている事が前提です。まだインストールしていない方は下記のコマンドからインストールしましょう。
$ /usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
また、Homebrewに関しては以前の記事をご覧ください。
Homebrew Caskのインストールに関しては公式サイトの下のほうに書かれてあるコマンドを実行してインストールできます。
$ brew tap caskroom/cask
何故Homebrew Caskを使う必要があるのか?
GUIのアプリケーションなら別に通常の方法(インストーラを使ってインストール)でもよい気がしますが、なぜわざわざHomebrew Caskを使う必要があるのでしょうか?
本来Macに何かツールをインストールする場合は、下の手順に従ってインストールします。
- Googleでツールを検索するなどしてツールを配布しているサイトにアクセスする
- サイトからツールのインストーラをダウンロード
- インストーラに従ってツールのインストールをする
結構手間ですよね。しかし、Homebrew Caskを使えばコマンドを実行するだけでインストールが完了します。
また、複数のツールをインストールしたい場合、上記のようにわざわざ検索してインストーラをダウンロードしてインストールという作業を何度も繰り返すのは面倒です。
コマンドにしてしまえば一気にインストールができますし、他人にアプリケーションをインストールしてもらう時も簡単です(コマンドを共有すればOK)。
Macを移行する時なども、まずはHomebrewとHomebrew Caskをインストールして、あらかじめまとめておいたコマンドを入力すれば、一気に必要なアプリケーションをインストールできます。
Homebrew Caskの使い方
基本的にコマンドはbrew cask 〇〇になります。
インストール
brew cask installコマンドでアプリのインストールができます。
例えばGoogle Chromeをインストールしたい時は下記のコマンドを実行します。
$ brew cask install google-chrome
これでGoogle Chromeがインストールされます。本当にコマンド一発ですね。
インストールできるアプリを探す
brew cask searchコマンドでインストールできるアプリを探せます。
$ brew search
Homebrew Caskでインストールしたアプリを表示
brew cask listコマンドでHomebrew Caskを使ってインストールしたアプリを一覧表示できます。
$ brew cask list
インストール先を変更する
Homebrew Caskでインストールしたアプリは「~/Applications」に保存されますが、このままだとLaunchpadにアプリが表示されないようです。
そんな時には下記の一文を「.bashrc」もしくは「.zshrc」に記述してインストール先の変更を行います。
export HOMEBREW_CASK_OPTS="--appdir=/Applications"
これでインストールしたアプリがLaunchpadに表示されるようになりました。
インストールするアプリの管理
Homebrew Caskを使えば、コマンド一発でアプリをインストールできます。
別のMacにアプリを複数インストールしたいときに、わざわざ各公式サイトを回ってアプリをダウンロードする必要がなくなるので便利です。
詳しい管理方法は別の記事にまとめましたので、気になる方はこちらもご覧下さい。