WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

Illustratorの「モザイクオブジェクト」機能で、画像にモザイクをかける方法(「ラスタライズ」を使った方法も追記)

Illustratorの「モザイクオブジェクト」機能で、画像にモザイクを付ける方法

ブログで画像の加工をしたりするときに、特定の箇所にモザイクをかけたいときがあるので、今回はIllustratorでモザイクをかける方法についてまとめておきます。

前提

自分の場合はブログに使う画像で、画面の説明画像を作成するときに、個人情報が入ってしまうのを隠したいときがよくあります。

個人的な考えとして、モザイクをかけてしまうとモザイク自体に視線がいってしまうので、見せたい箇所が別にある場合は、モザイクではなくベタ塗りにして違和感のないようにした方が見やすいと思っています。

しかし、「ここに登録情報が表示される」と説明したい画像の場合は、モザイクする箇所と見てほしい箇所が一致するので、その場合はモザイク処理をします。

今回は実際に自分がモザイクを使いそうなシーンをイメージして、Googleアナリティクスのスクショに入っている、自分のサイト名が入ってしまっている部分にモザイクをかけてみます。

モザイクオブジェクトにする画像

追記:ラスタライズを使ったモザイクの付け方

DTP Transit鷹野さんより、モザイクオブジェクトを使うよりももっと便利な「ラスタライズ」を使った方法を教えて頂きました。ありがとうございます!

モザイクオブジェクトを使った方法もこの追記の後に残しておきますが、ラスタライズを使った方が、後からモザイクの強さを変更できて便利です。

1. 画像を複製する

元の画像の上にモザイク処理をかけた画像を重ねてマスクをかけることで、画像の一部にモザイクをかけます。
そのためには画像を複製して重ねる必要があります。

画像を選択してcommand + Cして、command + shift + V([編集]→[同じ位置にペースト])すると同じ場所にペーストできるので、これで複製しておきます。

2. 画像にラスタライズ効果をかける

画像を選択して、[効果]→[ラスタライズ…]を選択します。

[効果]→[ラスタライズ]

ラスタライズウインドウが表示されるので、ここで「解像度」を「その他」にして、「ppi」を小さくします。

ラスタライズの設定

この解像度の数字が小さくなればなるほど大雑把なモザイクになり、大きくなればなるほど解像度が高くモザイクが細かくなります。
だいたい「15〜25」くらいの間で設定しておけばよさそうです。

あとはもし「オブジェクトの周囲に○px追加」に数字が入っている場合は「0」にして、「OK」を押します。

3. モザイクの強さを調整する

もしモザイクが強すぎたり、逆に弱すぎて何が書いてあるのか分かってしまうような状態なのであれば、画像を選択して「アピアランスパネル」を開くと、「ラスタライズ」の項目があるのでクリックします。

ラスタライズの修正

あとは「ppi」の値を変更して「OK」をクリックすれば修正されます。

モザイクオブジェクトはこの方法が使えないので、モザイク作成直後であればcommand + Zで戻してやり直せますが、それ以降はもう1度モザイクを作成し直さないといけません。

4. モザイクオブジェクトにマスクをかける

モザイクが必要な部分の上に、長方形ツールや円形ツールを使って図形を作成します。

あとはモザイクと図形を2つ選択して、[オブジェクト]→[クリッピングマスク]→[作成]を選択します(デフォルトのショートカットキーはcommand + 9)。

モザイクオブジェクトを使った方法

1. 画像を複製する

モザイク処理をするときは、画像の一部にモザイクをかけたい場合がほとんどだと思います。

その場合、元の画像の上にモザイク処理をかけた画像を重ねてマスクをかけるので、画像を複製して重ねておきます。

画像をcommand + Cして、command + shift + V([編集]→[同じ位置にペースト])すると同じ場所にペーストできるので、これで複製するとラクです。

2. モザイクオブジェクトを作成

画像を選択した状態で、[オブジェクト]→[モザイクオブジェクトを作成…]をクリックします。

[オブジェクト]→[モザイクオブジェクトを作成...]

「モザイクオブジェクトを作成」というタイトルのウインドウが表示されるので、ここで「タイル数」を設定します(それ以外は基本的に触らなくてOK)。

モザイクオブジェクトを作成ウインドウ

タイル数で設定した数字分だけ分割されるので、この数字が大きければ大きいほど細かいモザイクになり、小さければ大雑把なモザイクになります。

文字に対してのモザイクの場合は、だいたい幅の5分の1くらいにするとちょうどよかったのですが、風景写真や人物写真のモザイクの場合は10分の1くらいでもいいかもしれません。

今回は横幅がだいたい980pxだったので、5分の1で幅のタイル数は「196」に設定しました。

高さに関しては、左下の「比率を使用」をクリックすると、「幅」と同じ比率が「高さ」にも反映されます。

すべて設定ができたら「OK」を押すと、モザイクオブジェクトが作成されます。

モザイクオブジェクトの上に図形を表示

3. モザイクオブジェクトにマスクをかける

モザイクが必要な部分の上に、長方形ツールや円形ツールを使って図形を作成します。

モザイクオブジェクトにマスクを付ける

あとはモザイクと図形を2つ選択して、[オブジェクト]→[クリッピングマスク]→[作成]を選択します(デフォルトのショートカットキーはcommand + 9)。

モザイクオブジェクトのマスク完了後

これでモザイクオブジェクトにマスクがかかりました。

他にもモザイクをかけたい部分があれば、同じ操作をしてマスクしていけば完成です。

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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