Illustratorで文字をオブジェクトの上下中央揃えにする2つの方法
この記事の要約
- テキストを上下中央揃えにしたい場合は「アピアランスとプレビュー境界を使用する方法」と「移動パネルを使用する方法」の2種類があり、より正確なのは「アピアランスとプレビュー境界を使用する方法」
- 「アピアランスとプレビュー境界を使用する方法」
- 整列パネルで「プレビュー境界をオン」にする
- アピアランスで[パス]→[オブジェクトのアウトライン]を選択
- あとは、整列パネルで整列すればキレイに揃う
- 「移動パネルを使用する方法」
- 手動でテキストをオブジェクトの上から下まで移動
- command + shift + Mで移動パネルを表示
- 移動距離が入力されているので、先頭に「-(ハイフン)」を入力し、最後に「/2」をする
Illustratorでテキストをオブジェクトの上下中央に揃えたいとき、テキストエリアの下に空白があって、普通に整列パネルを使用してもキレイにそろいません。
それを回避する1番簡単な方法はテキストのアウトライン化なのですが、アウトライン化してしまうと後から修正が出来なくなってしまうので、使いたくありません。
今回は、テキストをアウトライン化をしないで、オブジェクトの上下中央揃えを実現する方法を2つご紹介します。
1.アピアランスとプレビュー境界を使用する方法
1つ目の方法はアピアランスとプレビュー境界を使用する方法です。
まずは普通に整列パネルを使用して中央揃えにしてみますが、少し上にズレてしまいます。
そこで、整列パネルの右上メニューから「プレビュー境界を使用」をクリックします(デフォルトではオフになっています)。
次にアピアランスパネルから「fx」と書かれたボタンをクリックし、[パス]→[オブジェクトのアウトライン]を選択します。
この「オブジェクトのアウトライン」は実際にアウトライン化するのではなく、あくまで「アウトライン化したことにする」効果をアピアランスでテキストに付けただけなので、文字の修正はできます。
これで準備はできました。
あとは普通に整列パネルから中央揃えにすると、きちんと真ん中に揃います。
2.移動パネルを使用する方法
2つ目の方法は移動パネルを使用する方法です。簡単に説明すると、オブジェクトの高さ分移動させて、その移動距離半分を反対方向へ移動させてやろうというやり方です。
まずは、テキストをオブジェクトの上辺から下辺へ移動します。一発で移動させるようにしてください。
次に移動パネル(Command + Shift + M)を表示させます。
垂直方向にさきほど移動した距離が入力されているので、先頭に「-(ハイフン)」を入力し、最後に「/2」を入力します。
Illustratorでは四則演算が出来るので、移動距離を半分にしているわけですね。そして移動した方向とは反対方向(マイナス方向)に移動させたいのでハイフンを付けます。
あとは「OK」を押せばテキストが上下中央に揃います。
あくまで手動でドラッグして行うので、完璧に上下中央とは言えませんが、こんな方法もあります。