Illustratorの選択系のツールを徹底的にまとめる
Illustratorでオブジェクトやテキストを「選択する」というのは基本中の基本ですが、基本だからこそあまり目を向けません。
今回はIllustratorの選択ツールに関して徹底的にまとめてみます。
(Illustrator 2020を基準に記事を書いています)
選択系のツール
現在Illustratorのツールは86種類ありますが、その中で選択系に分類されるツールは6つあります。
ツール名 | 英語名 | 切り替え | 機能 | |
---|---|---|---|---|
選択ツール | Selection Tool | V | オブジェクトを選択する | |
ダイレクト選択ツール | Direct Selection Tool | A | オブジェクトのパスを選択する | |
グループ選択ツール | Group Selection Tool | グループの中身を選択する | ||
自動選択ツール | Magic Wand Tool | Y | 似たオブジェクトを自動で選択する | |
なげわツール | Lasso Tool | Q | 囲んだ場所にあるオブジェクトを選択する | |
アートボードツール | Artboard Tool | shift + O | アートボードを選択・作成する |
アートボードツールはshift + Oから「Artboard」の頭文字でshift + Aに変えた方が分かりやすいかもしれません。
選択ツール
オブジェクトの選択を行う1番基本的なツールです。
オブジェクトをクリックするかドラッグすると選択できます。
修飾キーと組み合わせることで発火する機能は下記の通りです。
修飾キーとの組み合わせ | |
---|---|
shift + オブジェクトをクリック | オブジェクトを複数選択 (既に選択されているオブジェクトを選んだ場合は解除) |
shift + オブジェクトをドラッグで移動 | 縦横斜めに正確に移動 |
shift + オブジェクトをドラッグでリサイズ | 比率を保ったままリサイズ |
shift + オブジェクトを回転 | 45度間隔で回転 |
option + オブジェクトをドラッグ | オブジェクトを複製 |
とりあえずshiftを押すとアクションが制限されると覚えておくとよさそうです。
バウンディングボックス
オブジェクトを選択すると「バウンディングボックス」と呼ばれるリサイズ用の枠が表示されます。
ちなみにバウンディングボックスを非表示にしたい場合はshift + command + Bで切り替えができます(よく使うのでcommand + Bに変更しておくと便利)。
編集モード
選択ツールの状態でオブジェクトをダブルクリックすると、「編集モード」というモードに入ります。
編集モードにすると、グループ化されているオブジェクトの中をグループ単位で編集できるようになります(グループを解除せずにグループ内の編集ができる)。
ダイレクト選択ツール
ダイレクト選択ツールを使うと、オブジェクトのパスを選択できます。
グループ選択ツール
グループ選択ツールを使うと、グループ化されたオブジェクトの中身を直接選択できます。
わざわざ編集モードへ入らなくても編集できるようになりますし、何重にも入れ子になっているグループの中身も簡単に選択できるので、人によっては重宝するツールです。
ただし、デフォルトでは切り替え用のショートカットキーが割り当たっていないので、よく使う人は自分で設定しておきましょう。
自動選択ツール
同じ図形を一括で選択できるツールです。
ただし、選択したあとに移動させたい場合は選択ツールに切り替える必要があります。
なげわツール
クリックしながらドラッグすると、ドラッグした位置に被っていたオブジェクトが選択できるツールです。
選択ツールでよさそうですが、選択ツールだとオブジェクトの上からドラッグし始めると移動扱いになってしまいます。
なげわツールであれば、たとえオブジェクトの上からドラッグし始めても選択扱いになるので、オブジェクトでびっしり埋まっているようなものを作成するときに使えるかもしれません。
アートボードツール
アートボードを作成・編集するためのツールです。
アートボードツールに切り替えると、アートボードにハイライトが当たります。
クリックしてドラッグすると、新規アートボードの作成ができます。
アートボードの周りのバウンディングボックスをドラッグすると、リサイズも可能です。
普通にクリックすると、サイズを指定しての作成も可能です。