Sketchのメニューバーにショートカットキーを割り当てる方法
IllustratorやPhotoshopの場合は、デフォルトの機能としてショートカットキーの設定が備わっていますが、Sketchには、ショートカットキーを変更する環境設定が見当たりません。
そんなSketchにショートカットキーを割り当てる方法は下記の2つ。
- Macの[システム環境設定]→[キーボード]→[ショートカット]→[アプリケーション]から設定する
- Keyboard Maestro等のユーティリティアプリを使用する
1つ2つ程度の設定であればシステム環境設定から行ってもいいのですが、きちんと管理するという意味ではKeyboard Maestroを使用した方が良いです。
システム環境設定から設定する方法
今回はSketchでよく使う[Create Symbol]にショートカットキーを割り当ててみましょう。場所はメニューバーの[Layer]→[Create Symbol]にあります。
それでは早速ショートカットキーの割り当て方法ですが、Macの[システム環境設定]→[キーボード]→[ショートカット]→[アプリケーション]を開きます。
ここでアプリのメニューにショートカットキーを割り当てる設定が出来ます。
登録には「アプリケーション」「メニュータイトル」「登録したいキーボードショートカット」を設定します。
メニュータイトルが入れ子になっている場合は、メニュー名を「->」でつなぐ必要があります(前後にスペースは不要)。今回の場合は[Layer]→[Create Symbol]を選択したいので「Layer->Create Symbol」と入力すればOK。
設定が出来たら[追加]ボタンを押して設定完了です。
Sketchに移動してショートカットキーが使えるようになっていることを確認してください。
※もし、設定したのにショートカットキーが効かない場合は、下記のポイントに注意して設定をよく見てみてください
- 設定したメニュータイトルが間違えている(スペルミス・スペースの有無)
- 既に別のショートカットキーが設定されている
Keyboard Maestroで設定する
Keyboard Maestroの詳しい説明や使い方は以前記事にした事があるので、今回は割愛します。
作成したマクロは下の画像になります。
[Hot Key Trigger]でショートカットキーを設定し、[Select or Show a Menu Item]アクションでメニューを選択しています。
Macのシステム環境設定とは違い、右の「Menu」をクリックすると、現在起動しているアプリのメニューリストがでてきて、選択するだけで設定できてしまうので非常に楽です。
また、ショートカットキーのオン・オフもすぐ出来るので大量に設定をしたい人はこちらの方法がおすすめです。
円形ツールのショートカットキーを変更する
Sketchでは円形ツールへ切り替えるショートカットキーが[O](Ovalの略)なのですが、Adobe XDの[E](Ellipticの略)に統一したいと思い、円形ツールのショートカットキーを[O]から[E]に変更するマクロをKeyboard Maestroで作成しました。
やってる事としては、[E]を押した時にメニュー内の「Oval」を選択するだけなのですが、それだけだとテキストの編集時や、ファイルの保存時に[E]でテキストが打てなくなってしまうので、条件を2つ設定しています。
- テキスト編集中でないとオンにならないメニューの状態を確認
- 「Cancel」ボタンの有無を確認(ダイアログが出ているかどうかを判断)
この条件を設定して、trueならメニューを選択、falseなら普通に「e」を入力します。
このようなちょっと複雑な事ができるのも、Keyboard Maestroの長所ですね。