WebDesigner's Memorandumウェブデザイナーの備忘録

コード管理に特化したノートアプリ「Quiver」でコードの管理を行う

Quiver

自分はノートアプリはEvernoteを使用しているのですが、Evernoteにはコードハイライト機能がありません。
そして、スニペットアプリはDashを使用していますが、Dashは細かい注釈を入れたり大量のコードの管理には向きません。

この2つのアプリの間になるようなアプリを探していたのですが、Quiverというエンジニア向けのノートアプリが良かったので紹介します。

Quiverで出来ること

Quiverはひと言で説明すると「エンジニア向けのメモアプリ」です。
エンジニア向けなだけあって、コードの管理に必要そうな機能がひと通り揃っています。

  • コードハイライト機能がある → テーマ変更可能
  • Markdown記法にも対応
  • コードだけでなく文章も混ぜて書く事ができる
  • ノートブック・タグによる管理が可能
  • 他人とのノートの共有可能

やはりコードハイライトとMarkdown記法に対応しているのが大きいです。

Quiverのコードセル

また、コードと文章を混ぜて書く事ができるため、大量のコードを保管して、必要な時に自分のメモを頼りに使用する事が出来ます。
自分の場合はその使い方が基本となるでしょう。

Quiverのインストール

Quiver

QuiverはmacOS向けの有料アプリで1,200円(2019年1月現在)の買い切りなのですが、トライアル版もあります。まずはトライアル版で試してみるといいと思います(トライアル版を使う場合はWebサイトよりダウンロード)。

また、有料版とトライアル版の違いは右下に「Free Trial」のテキストが付くかどうかの違いのようです。トライアル版のインストールは公式サイトの「Free Trial」からアプリのダウンロードが出来ます。

購入する場合はmac AppStoreから行います。

Quiverの使い方

ここから先はQuiverの基本的な使い方について書いていきます。

Cell

Quiverでは、文章をセル(Cell)という単位で分けて文章を書いていきます。
セルの種類は全部で5つ、それぞれのセルごとに機能が決まっています。

  • Text Cell :プレーンテキスト
  • Code Cell :コード
  • Markdown Cell :マークダウン
  • LaTeX Cell :ラテック(高品質な組版を用いた文書作成システム。レイテックと発音する事もあります。)
  • Diagram Cell :ダイアグラム

ノート内でShift + Enterを押せばセルが新規で挿入され、メニューから別のセルに変更が可能となっています。

セルの変更方法

例えばコードを書きたい場合は「Code Cell」を追加して、そのセル内にコードを追加。その下にMarkdownで文章を書きたい場合は、「Markdown Cell」を追加して書いていく。という流れになります。

このセルという仕組みがあるおかげで、Quiverでは1つのノートの中でテキスト・コード・Markdownなどを組み合わせて書いていくことが可能です。

画像やファイルの埋め込み

もちろん画像やファイルの埋め込みも可能です。
テキストセルにドラッグアンドドロップすれば埋め込まれますし、ファイルはファイルリンクとして処理されます。

ノートブックの共有

なんとQuiverでは、共有ノートブックを作成して複数人で同じノートを表示・編集できる機能があります。
コードメモを1人で書いて1人で使用するのではなく、チーム内で共有する事が可能です。これも僕がQuiverを使おうと思った理由の1つです。

自分なりのQuiverの使い方

さて、最後にQuiverの自分なりの使い方をまとめておきます。

まず自分が使っているノート・スニペットアプリは「Evernote」「Dash」「Quiver」の3種類になりました。
それぞれの役割は下記の通りです。

  • Evernote:他サービスとの連携が強みで、Dash・Quiverに保存する事以外は全てEvernoteに集約
  • Dash:スニペットアプリ。よく使う定型文やコードスニペットを登録しておいて、瞬時に呼び出して利用
  • Quiver:コードに特化して管理。コーディングの際に開いて検索して利用

コードの管理がかなりしやすいので、コードの管理を行いたい方は検討してみては如何でしょうか?

著者について

プロフィール画像

サイトウ マサカズ@31mskz10

1997年生まれ。2016年から専門学校でデザインについて勉強。卒業後は神戸の制作会社「N'sCreates」にウェブデザイナーとして入社。このブログでは自分の備忘録も兼ねて、ウェブに関する記事や制作環境を効率的に行うための記事を書いています。

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